シミ治療で健康保険を使えるのか?

結論から言えば
シミ治療で健康保険を使うことは可能です。

というよりも、シミ治療を
保険診療とするドクターもいる。
これが正しい表現かなと思います。

前提知識

保険適応が可能なのかを考える前に
シミ治療の手段には
どのようなものがあるかを
おさえておく必要があります。

シミにも複数の種類があり
治療方法は多数存在しています。
保険診療としているのは
その中の一部だけとなります。

まずは、シミ治療の全体像から
説明します。

シミ治療の手段

大きく分けると3つの系統に分かれます。

1:照射系(レーザー・光)
2:肌に塗る系
3:内服系

1:照射系(レーザー照射・光照射)

レーザー照射を細かく分けると
・Qスイッチルビーレーザー
・Qスイッチアレキサンドライトレーザー
・QスイッチNdヤグレーザー
・QスイッチKTPレーザー
・ロングパルスアレキサンドライトレーザー
・ロングパルスNdヤグレーザー
・CO2レーザー
・Erヤグレーザー
・肝斑トーニング治療全般
・レーザーフェイシャル治療全般
・フラクショナル治療全般
・etc

光照射を細かく分けると
・フォトフェイシャル
・アイコン
・ライムライト
・アキュチップ
・BBL
・オーロラ(フォトRF)
・エリプスフレックス
・フォトシルク
・スムースクール
・ソラリ
・etc

2:肌に塗る系

シミが作られるのを抑制したり
シミを中から押し出す目的で使用。

・トレチノインなどビタミンA系
・ハイドロキノン
・美肌成分導入
・etc

3:内服薬系

・ビタミン剤(CとかEなど)
・トラネキサム酸
・etc

シミ治療で保険適応となりうる内容

以上のシミ治療手段の中で
実際に保険診療として
行われているものは
私の認識している限りでは
(1)「レーザー照射の一部」と
(2)「内服薬系」です。

(1)保険適用されうるレーザー照射の一部とは

ポイントとなるのは2点。

厚生労働省が認可しているのかという点。
シミなのかアザなのかという点。

厚生労働省の認可

レーザーで保険を使うには
厚生労働省が認可している
レーザー機種であることが必要です。

現在(2013.07)、多数の美容レーザーが
市場に出回っていますが
厚生労働省が認可しているのは
その中のほんの一部にすぎません。

Qスイッチルビーレーザーの一部と
Qスイッチアレキサンドライトの一部だと
思いましたが、詳しくは後で調べておきます。

レーザー照射が保険適応となる基準

この点については
アザの分類に入るものは保険適応可能
シミの分類に入るものは保険適応不可。
このような理解で良いと思います。

アザであれば、問題なく
レーザー照射が保険適応となります。
例えば、扁平母斑とか太田母班など。

あと、外傷後の色素沈着(外傷性刺青)も
問題なくレーザー照射が保険適応となります。

なお、中にはシミなのかアザなのか
分類が微妙なものがあります。
後天性真皮メラノサイトーシスです。
ADMとも呼びます

ADMを保険診療とするかは
現在、医師の間でも意見の分かれているところです

その詳細は、以下のページを見てください。

ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)で保険が使える場合

レーザー治療と保険診療の現状

以前は、普通のシミに対しても
保険で治療しているところが
実際に存在していましたが
現在では、非常に少ないと思います。
そういうところは情報発信していないので
あったとしても見つけにくいと思いますよ。

従って、普通のシミに対しては
レーザー治療では保険診療はできないものだと
考えておくとよいでしょう。

レーザー治療と保険診療の問題点

前述のように
厚生労働省が認可した機種でないと
レーザー治療は保険診療になりませんが

ある機種が厚労省に認可されていても
それが認可されていない機種に比べて
安全性に優れているとか
効果が優れていることにはなりません。
最低限の基準はクリアしていると
考えておくのが妥当かと思います。

というのも、現時点では
新規機種レーザーを厚労省に
認可してもらうメリットが少なく
各メーカーが参入してこないので
保険で使える機種が非常に
限定されているからです。

よく厚労省の認可に
時間もお金もかかるから
参入してこないなどと言われますが
私は、単純に各メーカーに
「うまみ」がないからだと思っています。

「うまみ」があれば
時間とお金をかけてでも
参入してしてくるものだと思っています。

現在の保険レーザー治療には
参入する「うまみ」がありません。

よほどの技術革新がなければ
買い替えもしてくれないし
既存の認可機種の
牙城は崩せないと思います。

むしろ、シミ治療の自由診療として
新規機種を販売していく方が
市場もでかくて魅力があるのでしょう。

(2)保険適用されうる内服薬系とは

こちらもその内服薬を
厚労省が認可していることが必要です。

ビタミン類(CやEやB)、
トラネキサム酸等が対象となります。

内服薬が保険適応となる基準

シミ治療や肝斑治療で
ビタミン類やトラネキサム酸を
保険で出しているクリニックが
存在していますが
その適応基準は不明です。

私の認識では
皮膚科で扱う疾患であっても
美容目的とか予防目的では
保険は使えないと思いましたが
違う目的と認めて
処方しているのでしょうか?

正直、ここらへんの話は
よく分かりません。
都道府県ごとに行政指導の
厳しさが違っているというし
地域差も影響しているかもしれません。

内服薬と保険診療の問題点

まず、ビタミン剤についてですが
シミ治療や肝斑治療では
それほど効果的とは思えません。

これは自由診療の場合でも同じですが
とりあえずビタミン剤を出しておくという
安易な処方は、止めた方がいいと
個人的には思います。

分子整合栄養医学が注目される今、
ちょっと時代遅れかなと。

次に、トラネキサム酸についてですが
こちらはシミ治療や肝斑治療で
効果的と思いますが
保険で処方した場合には
その後、そのクリニックでは
同じ治療目的であれば
自由診療は受けにくくなります。
混合診療禁止の制度があるからです。

特に肝斑治療では、トラネキサム酸が
頻繁に使用されていますが
一度、保険で処方されてしまうと
その後、自由診療でしか行うことの出来ない
肝斑トーニング治療を
受けることが難しくなります。
その点が問題点として挙げられます。

但し、Aクリニックで
トラネキサム酸の保険処方を受け
Bクリニックで肝斑トーニングの
自由診療を受けることは
混合診療には該当しないので
大きな問題点ではありませんが。

まとめ

美容皮膚科ナビには
「皮膚科 シミ取り 保険適用」などの
キーワードで訪問する人が増えています。
このページを読んで期待外れに
なってしまったかもしれませんが
これが現実です。

シミ治療には、多数の治療手段が
存在しているにもかかわらず
保険がつかえそうなのは
一部のレーザー機種による照射と
いくつかの内服薬だけです。

治療手段が限られている中で
シミ治療を進めていくのは難しいですよ。
もし本気でシミを治療したいなら
自由診療にしましょうよ。

自由診療なら多数の選択肢の中から
治療手段が選べるわけだから
保険診療よりは
良い結果となる確率は高いと思います。

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