532nm波長レーザー

波長532nmのレーザーは
KTPレーザー等と呼ばれています。
美容皮膚科で使われる532nmレーザーには
Qスイッチとロングパルスがあります。

ロングパルスの532nmレーザーは
情報が少なく、どのような治療に
使われているのか不明です。
(機器自体が少ない)

そこで、ここでは
Qスイッチの532nmレーザーについて
取り上げます。

Qスイッチ・532nmレーザーの使われ方

シミ治療で使われています。
前述のように532nmレーザーというのは
Ndヤグレーザー(1064nm)を変換したものなので
2つの波長を利用して治療することが可能になります。

深い位置のシミには、1064nmを使用して
浅い位置のシミには、532nmを利用する等
使い分けが可能です。

Qスイッチ・532nmレーザーの特徴

他のQスイッチレーザーと比べると
波長が一番短いので
シミには一番反応しそうです。

そこで、シミ治療に一番効果的となりそうですが
実際には、そのようにはなっていません。

おそらくですが、波長変換が関係していると思います。
前述したように(Ndヤグレーザー解説ページ
1064nm波長を変換することで
532nm波長を出しています。

この変換作業によって
照射ジュールは低くなると言われています。

つまり、1064nmの照射ジュールと
532nmの照射ジュールを比べると
532nmの方が低くなるということです。

Qスイッチの694nm、755nm、1064nmが
ほぼ同じくらいの威力があるという前提に立てば
1064nmよりも弱くなる532nmは
694nm、755nmよりも弱くなります。

Qスイッチ・532nmレーザーの具体例

メラニンが深い位置にあるADM治療では
532nmレーザーは使われていないようです。
波長が短いので届きにくいのか
威力が弱いので効果が出ないのか不明ですが
ADMでは使われていません。
基本は浅いシミが対象となるようです。

なお、532nmでシミ治療をすると
炎症後色素沈着が起こりにくいと主張する
ドクターもいます。
これはメリットの部分です。

Qスイッチ・532nmレーザーその他

532nm波長は、赤色にも反応するので
刺青除去として使われることもあります。
(血管系の治療では使われていません)

ロングパルス・532nmレーザー

キュテラ社のエクセルVには
ロングパルスの532nmレーザーが
搭載されています。

赤ら顔治療に使われています。

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