Ndヤグレーザー
波長1064nmのレーザーがNdヤグレーザーです。
美容皮膚科で使われるNdヤグレーザーには
Qスイッチとロングパルスがあります。
なお、パルス幅や波長についての基本的な考え方は
レーザーによるシミ治療の考え方(パルス幅と波長)を
見てください。
QスイッチNdヤグレーザーの使われ方
その他波長のレーザーと同じく
シミ治療ではQスイッチがメインとなります。
また、2008年ころより
QスイッチNdヤグレーザーを
弱く照射して肝斑を治療する
レーザートーニングが行われています。
詳しくは、肝斑治療解説を見てください。
肝斑以外にも、炎症後色素沈着や
乳輪の色素沈着・黒ずみ等の改善にも
使用されています。
ロングパルスNdヤグレーザーの使われ方
Ndヤグレーザーは波長が1064nmと長く
メラニン反応が弱いので
色黒の人や、男性ヒゲ等の密度の濃い毛の
レーザー脱毛に使われています。
その他、毛細血管治療などの
血管系の治療でも使われています。
(ジェネシスなど)
Ndヤグレーザー最大の特徴(変換)
Ndヤグレーザー(1064nm)では
532nm波長のレーザーも出せる機種が多くあります。
これは、1064nm波長を変換することで
532nm波長を出しています。
532nm波長については
次のページで詳しく解説します。
532nm波長レーザー解説ページ
最新情報と今後の予想
最近は、さらに変換が可能な機種が登場しています。
まず、1064nm波長を532nm波長に変換して
その532nm波長から、さらに
585nm波長あるいは650nm波長に変換できる機種が
登場しています。
今後は、複数変換タイプが
増えていくと思われます。
ここでは複数波長が出せる
代表的な機種を取り上げておきます。
機種名:QX MAX
会社:Fotona社
波長:1064nm(Ndヤグレーザー)
↓
波長:532nm(緑色レーザー)
↓
波長:585nm(黄色レーザー)
波長:650nm(赤色レーザー)
パルス幅:5~20nsec(1064nmQスイッチ)
1064nm波長での照射ジュールは 1600mJ 可能。
機種名:メドライトC6
会社:ホヤコンバイオ社
波長:1064nm(Ndヤグレーザー)
波長:532nm(SHGヤグレーザー)
パルス幅:5~20nsec(Qスイッチ)
メドライトC6でもアップグレードすれば
585nm波長、650nm波長を出せるとのこと。
メーカーや代理店
シミ治療可能クリニック
シミ治療の症例写真を見る
シミ治療解説
1-3.シミ治療で健康保険が使えるのか?
2-2.肝斑治療
2-3.炎症後色素沈着(PIH)治療
2-4.そばかす(雀卵斑)治療
2-5.色の薄いシミ治療
2-6.普通のシミ治療
2-7.盛上がりのあるシミ治療
3-2.Qスイッチ・ルビーレーザー(694nm)
3-3.Qスイッチ・アレキサンドライトレーザー(755nm)
3-4.Qスイッチ・ヤグレーザー(1064nm)
3-5.Qスイッチ・532nmレーザー(532nm)
3-6.フラクショナルQスイッチレーザー
3-9.番外編 中周波
4-2.シミ治療が可能な光機器一覧
5-1.トレチノインによるシミ治療
6-1.シミ対策スキンケア