ニキビ治療まとめ

医療機関で行われているニキビ治療は
様々なものが存在しています。

ニキビ治療を受ける前に
どのようなニキビ治療があるか
情報を整理しておくと
無駄な治療を受けずにすみます。

どのような目的があるか

・毛穴つまり防止目的
・皮脂抑制目的(内服)
・皮脂抑制目的(機械)
・抗菌・炎症抑制目的
・膿排出目的
・原因をさぐる目的(検査)
・その他

以下、それぞれの目的ごとに
主な治療法を挙げていきます。

治療名称をクリックすると
詳細ページに移動します。

毛穴つまり防止目的

【総論】
イメージですが
皮膚を削る治療と思ってください。
皮膚を削り、毛穴のつまりを防止し
ニキビ発生を防ぐことが目的です。

ディフェリン
現在、皮膚科ニキビ治療の
主力となっている治療法。
保険診療が可能。

アゼライン酸
ディフェリンに比べると
皮膚を削る力は弱い。
マイルドな治療を選択したいならこれ。
その他、抗菌炎症抑制目的もある。
自由診療。ロート製薬が出している
AZAクリアなら2000円位。

トレチノイン外用
ディフェリンよりハードな治療。
ディフェリンが出る前は
ビタミンA系外用はこれが主流。
自由診療。けっこう高い。

ケミカルピーリング
どれくらい削れるかは濃度と時間による。
TCAのような強めのピールだと
一時的に皮脂抑制も可能。
自由診療。1回数千円~数万円。

皮脂抑制目的(内服)

【総論】
副作用が強い治療ばかりなので
扱いに詳しい先生に診てもらうこと。

イソトレチノイン内服
強力に皮脂を抑制。
皮脂が湧き出る水道の
元栓を閉めるイメージの治療。
ただし、副作用も大きいので
医師の管理の元、厳格な使用が必要。
自由診療。

低用量ピル内服
男性ホルモンを減らすことで
皮脂を正常に戻す目的。
低用量ピルの内服は、
黄体ホルモンがターゲットで
それを経由して
男性ホルモンを減らす治療。
基本的に自由診療でありますが
他の婦人科の病気があり
結果的に保険診療となることも。

スピロノラクトン内服
男性ホルモンを減らすことで
皮脂を正常に戻す目的。
スピロノラクトンの内服は、
直接、男性ホルモンを減らす治療。
自由診療。

皮脂抑制目的(機械)

【総論】
皮脂抑制を目的とした機器治療は
現在、多く存在しています。
レーザーや光を当てたり
電気を流したりします。
ここでは、その一部を紹介。
料金は、どれも自由診療で
1回数万円が多いです。

小林メソッド
毛穴に針を刺し電気を流すことで
皮脂腺を潰していく方法。
皮脂の発生が少ない
アゴのサイドには良さそう。

フォトダイナミックセラピー
略してPDT。光を照射。
選択的に皮脂腺を破壊する方法。

ダイオードレーザー
ダイオードレーザーを使用する
レーザー機種は多数ありますが
ニキビ治療として使う機種としては
スムースビームが有名。

Vビーム(ダイレーザー)
赤色に反応するレーザーなら
ダイレーザーが一番。
その中ではVビームが有名。
強めに打てば
現役ニキビを破壊することも可能。

フラクショナルレーザー
フラクショナルといっても
皮膚を削る力の強いタイプの
アブレイティブレーザーがおすすめ。
これも一時的には皮脂は減少。

抗菌・炎症抑制目的

【総論】
この中では、ベピオゲルに注目。
2015年に保険適応となったばかり。

抗菌薬/抗生物質
保険診療可能。
昔からあるけど効果は微妙。
最近は、抗生物質に対して厳しい目が
向けられている点も知っておくこと。
耐性の問題だけでなく、内服すると
腸内細菌にも影響を及ぼすという話。

ベピオゲル
成分は、過酸化ベンゾイル。
これも抗菌薬の位置づけだけど、
耐性の問題がおきにくい特徴あり。
2015年春にニキビ治療で
保険適応となったので
今、注目の治療薬。

デュアック配合ゲル
成分は、過酸化ベンゾイル。
2015年夏にニキビ治療で
保険適応となりました。
ベピオゲルとの違いは
過酸化ベンゾイルだけでなく
クリンダマイシンも含まれています。
こちらも注目です。

青色光照射
400nm ほどの波長を照射し
ニキビ菌を殺菌。
オムニラックス(青色LED)等。

なお、クリアタッチSは
保険適応となっています。

ビタミンC導入
ビタミンCは炎症を抑える効果あり。
イオン導入やエレクトロポレーションで
ビタミンCを肌に導入します。
ただ、ビタミンCは継続的に肌に
入れていきたいので
効果は劣っても導入よりも
スキンケアで対応する方が楽。

膿排出目的

【総論】
ニキビの膿が排出できれば
早くニキビは治癒します。
但し、自分で潰す場合は注意が必要。

【金属製の器具による膿出し】
金属製の器具をニキビに押し当てて
膿を排出する方法。

炭酸ガスレーザーによる膿出し
炭酸ガスレーザーをニキビに照射し
皮膚に小さな穴をあけてから
膿を排出する方法。

関連:ニキビは潰していいのか?
自分で潰す場合の注意点。

原因をさぐる目的(検査)

【総論】
より根本的な治療を目指すために
自分の体に変化が起きていないか
予め調べておくと治療の
効率が上がることがあります。

遅延型フードアレルギー検査
食事とニキビの関係で
ニキビが出来うる食物を特定する際に
役に立つ検査。

【栄養状態の検査】
分子整合栄養療法で行われている
詳細な血液検査のこと。
栄養状態に偏りがあることが
ニキビの原因となっていることも。

【ホルモン値検査】
前述した皮脂抑制目的の
低用量ピルやスピロノラクトンを
受ける前に検査しておくとよい。

多のう胞性卵巣症候群検査
不妊治療で話題になることの多い
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)。
ニキビ原因としても指摘あり。

その他

ビタミン剤や漢方薬
ビタミン剤は、効果は微妙だけど
保険で出されることあり。

漢方薬は、合う人には合うけど
それだけで改善は少ないと思われ。
種類によっては保険診療も可能。

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