ニキビ原因≒皮脂発生原因

ニキビの原因としては、
一般に以下の3点が挙げられます。

・ニキビ菌(常在菌)
・毛穴のつまり
・皮脂発生

ニキビ原因検討

まず、ニキビ菌ですが
皮脂により増える関係にあります。

また、毛穴のつまりも
皮脂が多いと詰まりやすくなる
関係にあります。

従って、ニキビの原因は
皮脂発生の原因を考えることが
重要となっています。

まずは、何をきっかけとして
皮脂が出てくるかを
確認しておきましょう。

皮脂に影響を与える主なもの

1:皮膚の乾燥感(スキンケア)
2:軽度のストレス

3:飲食物(再注目すべき。最重要)
4:ホルモン異常
5:個人差(これも重要)

【1と2のグループ】
生活習慣改善や
保険適応の対症療法で
改善する可能性が高い。

【3~5のグループ】
生活習慣改善だけでなく
自由診療の対症療法や
根本療法的な対応方法が
必要となる可能性が高い。

皮脂発生原因の1~5について
以下で詳しく解説していきます。

自分はどれに当てはまるか考え
それぞれの対応方法を取ることで
ニキビ治療の効率は上がります。

1:皮膚の乾燥感

皮膚に乾燥感が生じると
皮脂が出てくることがあります。

皮膚の乾燥感は、主に
洗顔料、洗顔後ケア用品で対応します。

スキンケア用品は、無難なものを
選んでいくことが大切です。

ニキビ対策のスキンケア

2:軽度のストレス

これは例えば、
緊張で脂汗が出たとか、
緊張で嫌な汗が出たとか
聞いたことないですか?
この時の汗が、ストレス皮脂です。

ストレスは、いろいろなところに
影響を及ぼしています。

ストレス原因で自律神経が乱れ
「ホルモン異常」が出たり
「皮脂量の個人差」に影響が
出ることもあります。

それらと分ける意味で
ここでは、「軽度の」ストレスとして
分類しています。

ニキビとストレス

3:飲食物

飲食物はニキビに影響を与えますが
その影響は軽視されがちです。
飲食物とニキビとの関係が
軽視されるようになったのは
いつごろからなのでしょうか?

おそらく、チョコとニキビは
関係が無いというデータが
取り上げられてからですかね。

このデータを簡単に説明すると
無作為に選ばれた若者が対象で
カカオ入りのチョコ(本物)と
カカオに真似た味のチョコ(偽物)を
グループ分けして一定期間、
食べさせて調査したところ
ニキビ発生に「有意な差」は
出なかったというもの。

この「有意な差」というのが
ポイントとなります。

本物を食べたグループと
偽物を食べたグループとで
目立った違いは出なかったということです。

でも、ニキビと食事の関係では
有意な差が出たか否かは
重要とは思えません。

美容皮膚科ナビは
ニキビ治療ではアレルギー的な
発想が必要と考えています。

アレルギーは、人によって
何に反応するか違っています。
従って、アレルギー的発想をするなら
有意な差が出るか否かという
テスト方法自体が間違いとなります。

もし、テストをするなら
一定量のチョコを食べると
ニキビが出来るか?という問診に
「YES」と答えた人達に
協力してもらいテストすべきですね。

その人達に、実際にチョコを食べてもらい
ニキビができる、あるいは、悪化するかを
確認すればいいんですよ。
因果の流れをうまく説明できなくても
どのような結果になったかを
伝えるだけで充分です。

まあ、本人がチョコ食べると
ニキビが出来ると言ってるんだから
結果は、ニキビが出来るんでしょうけど。

あとは、チョコの原料を変えてみたり
量を調整したらどうなるか等を
テストしていけばいいと思うのですが。

【ポイント】
一定量のチョコ食べると、
ニキビが出来る自覚症状があるなら
チョコを食べるのはやめましょう。
これは、チョコに限ったことでなく
ナッツ類やチーズ等でも同じです。

ニキビと食事の関係については
遅延型フードアレルギーや
食品添加物、刺激物への反応の強さ、
炭水化物の摂取量など
総合的に観察する必要があります。

予備知識がないと
対応が難しいところなので
詳細ページに必ず目を通すようにしてください。

ニキビと食事の関係

4:ホルモン異常

男性ホルモンが多いと
皮脂が多く出ると言われています。

男性の場合には
男性ホルモンを薬で抑えると
いろいろ問題が起こるようなので
ホルモンにアプローチするニキビ治療は
基本的に、女性が対象となります。
(女性も長期服用はやめた方がよい)

ニキビとホルモン異常で
おさえておくポイントは以下の3点です。

低用量ピル内服によるニキビ治療

スピロノラクトンによるニキビ治療

多嚢胞性卵巣症候群について

5:個人差(皮脂が大量に出る人)

同じような生活をしていても
皮脂が出る量には個人差があります。

例えば、すっぱいものを食べると
皮脂が出ることがあります。
しかし、皮脂の出る量には
個人差があります。

同じすっぱいものを食べていても
全く皮脂が出ない人もいれば
異常に皮脂が出てしまう人もいます。
中には、すっぱいものを食べなくても
想像しただけで皮脂が出てくる人もいます。

このような個人差は、
飲食物だけでなく
上記の皮脂発生原因の全てに
あてはまることです。

同じ程度の皮膚の乾燥感(1)、
同じ程度のストレス(2)、
同じ程度のホルモン値(4)でも
皮脂の出る量には大きな個人差があります。

すごく重要な点なので
必ず頭に入れておいてください。

それでは、皮脂の出る量が多い人は
どのように対応したらよいのか?

前述したように、
皮脂は、酸っぱい物の想像だけで
出てくることもあるので
自律神経が大きく関係している
分野といえます。

となると、なかなか決め手になる
対応方法は無いとなります。
(イソトレチノインは最後の手段)

神経ブロックだったり
ボツリヌス製品で麻痺させたりが
有効になってくると思いますが
ニキビ治療では行われていません。

なお、マイクロボトックスといって
顔に細かくボツリヌス製品を注入し
皮脂を抑える治療もありますが
大量の皮脂が出る人に
有効なのかは情報がありません。
(新しい情報が入れば追記します)

ちょっとしたことで皮脂が
大量に出てしまう人は
皮脂が出る原因の1~4を
通常の人よりもストイックに
対応する必要があります。

複数の原因がある場合

ニキビが治らなくて
困っている人の中には
食べるとニキビが出来る飲食物が
多数あって、かつ、
ホルモン値が異常で、かつ
ちょっとしたことでも
皮脂が大量に出てしまう人がいます。

皮脂発生原因で挙げた3~5の
全て揃ってしまっている人に
ディフェリンが有効とは思えません。

総合的な対応が必要となります。

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