低用量ピル

低用量ピルによるニキビ治療について
簡単にまとめておきます。

同じくホルモン療法になる
以下のページも参照ください。

スピロノラクトンによるニキビ治療

低用量ピルの位置づけ

低用量ピル内服は対症療法になります。

ニキビ治療には
出来てるニキビを治癒する面と
新たなニキビ発生を予防する面の
2面性がありますが

低用量ピル内服は
予防がメインとなります。

男性ホルモンをおさえて
皮脂の量を通常に戻すことで
ニキビ発生を予防しようというもの。

低用量ピル内服のニキビ治療ガイドライン評価

ニキビ治療ガイドラインでは
経口避妊薬(ピル)の推奨度はC2です。
(CQ22)

もし使用したい場合には
副作用情報も十分に説明された上で
治療を受けるべきという立場。
具体的には、日本産科婦人科学会の
「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン」
に基づいた情報を参照とのことです。

外部リンク:
低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン

ホルモン異常とニキビ発生

女性の大人ニキビの原因として
ホルモン異常がよく取り上げられています。

とりあえずメインとなる
2種類のホルモンを挙げておくと
女性の黄体ホルモンと
女性の男性ホルモンになります。

それらのホルモン異常により
ニキビが出来ることがあるという話です。

なお、なぜ黄体ホルモンや男性ホルモンが
乱れるのかは、はっきりとした
原因は分かりません。

無理なダイエットだったり
ストレスによる自律神経の乱れだったり
食事内容が影響していたりと
特定は難しいと思います。
(隠れた病気もあるかもしれません)

低用量ピル内服によるニキビ治療とは

黄体ホルモンをターゲットとする治療です。
黄体ホルモンを抑制することで
男性ホルモンも抑制します。

黄体ホルモン異常の原因が何であれ
薬を使うことで黄体ホルモンを
正常にしようとする治療です。

もちろん、ホルモン異常に対して
日常生活で対応できることは
同時に行います。
(怪しいことを避ける生活)

【その他意見】
難治性ニキビ治療に詳しい美容皮膚科
紹介しているクリニックのサイトを見ると
黄体ホルモン量が多くても
直接ニキビと関係ないとの意見もあります。

対象となるニキビ

対象となるのは、ホルモン異常が
原因と思われる皮脂ニキビ。

あごのサイドや首にできるニキビは
ホルモン異常が原因ではないかと
言われることが多いです。

なお、あごサイドや首のニキビは
小林メソッドが効果的なこともあります。

小林メソッドによるニキビ治療

処方されるピル

低用量ではマーベロンが多いですが
超低用量ピルならヤーズでしょうか。
どちらもニキビ治療目的なら自由診療です。

ピルではありませんが
ホルモン調整のジオールを使って
黄体ホルモンにアプローチするところもあり。

なお、ジオールはニキビ治療で保険適応可。
ガイドライン推奨度はC1です。
(CQ23)

男性ホルモン検査

クリニックのよっては
血液検査によって事前に
男性ホルモン値を確認してから
治療を行うことがあります。

可能であれば事前に検査してから
ホルモン療法を始めるとよいでしょう。
(自由診療になります)

【その他意見】
難治性ニキビ治療に詳しい美容皮膚科
紹介しているクリニックのサイトを見ると
男性ホルモン値が正常でも
低用量ピル療法が有効となることがあり
男性ホルモン検査は、それほど行っていないとの意見もあります。

低用量ピル内服の注意点

体内への副作用が考えられるため
扱いに詳しいドクターに
診てもらうようにしてください。

ちなみに、産婦人科の先生が
低用量ピルによるニキビ治療を
行っている場合もあります。
ピルの扱いになれていますから。

注意:
血栓症等には十分に注意する必要があります。

ホルモン治療関連情報

上述のように主な対象は
女性の黄体ホルモンと
女性の男性ホルモンになります。

低用量ピルは
黄体ホルモンをターゲットにして
間接的に男性ホルモンを抑える治療です。

直接的に男性ホルモンを
ターゲットにする治療もあります。
それがスピロノラクトン治療です。

スピロノラクトンによるニキビ治療

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