ニキビとスキンケアまとめ

ニキビ対策としてのスキンケアは
以下の2つに分けて考えます。

(1)洗顔に関すること
(2)洗顔後スキンケア用品

(1)洗顔に関すること

洗顔で検討すべきことは
以下になります。

1:洗顔料選び
2:洗顔回数
3:お湯か水か
4:どんな感じで洗うか
5:何を使って顔を拭くのか

1:洗顔料選び

ニキビ対策としての洗顔料は
無難なものを選ぶことが大切です。

長年使われているもので
可能な限りシンプルな成分の製品を
使うようにしましょう。

おススメとしては
シャボン玉石けんのように
成分が「石ケン素地」のみの製品です。
(純石けん分でもよい)

その理由や詳しい解説は
洗顔料選びについてを見て下さい。

洗顔料選びについて

2:洗顔回数

けっこう重要なことなのですが

適切な洗顔回数というのは
使用する洗顔料の品質と
洗顔後に使用するケア用品の品質、
季節・年齢によって違ってきます。
(特にケア用品が重要)

自分に合っていなかったり
乾燥しやすいケア用品を使えば
1日1回の洗顔でも
肌質が悪くなることがあります。

逆に、自分に合っているもので
保湿を保てるケア用品を使えば
1日の洗顔回数を増やしても
問題ないことが多くなります。

季節については、冬は
肌が乾燥しやすいことを考慮します。

年齢については
20歳を過ぎていれば
歳を取るごとに肌は
乾燥しやすくなります。

その他、処方薬も関係します。
ディフェリンは、乾燥に傾きますし
イソトレチノイン内服は
非常に肌が乾燥してしまいます。

具体的な洗顔回数の決め方は
洗顔後のケア用品が関係するので
ケア用品の後に解説します。

3:お湯か水か

ここは、それほど重要ではありません。
ぬるま湯でいいと思いますが
お湯でも水でも、ニキビ予防には
それほど影響しません。

4:どんな感じで洗うか

これもそれほど重要ではありません。
普通に、手を滑らせる感じで
洗ってください。

肝斑に影響するのではと
心配される人もいると思いますが
ゴシゴシ擦らなければ
あまり気にしなくてもいいですよ。

肝斑は、複数の要因があって
摩擦だけでなく、ホルモンとか
紫外線とかも影響します。
摩擦を気にするのであれば
化粧水をつける時や
ファンデを塗る時の方が
強い刺激になりやすいので注意です。

5:何を使って顔を拭くのか

なんでこんなこと取り上げるんだ、
タオルに決まってるじゃないかと
多くの人は思ってるのでしょうが・・・

美容皮膚科ナビでは
洗顔後は、タオルではなく
ティッシュで顔を拭くことを
推奨しています。

ネピアやエリエールなどの
ボックスティッシュです。

理由としては
タオルで顔を拭くと
水分が取られすぎてしまうからです。

ニキビ対策や美肌対策では
肌の保湿は、非常に重要です。

よく洗顔後にタオルで顔をおさえて
しっかりと拭く人がいますよね。
たしかに、スッキリして
気持ちがよさそうです。
でも、美容的にはおすすめしません。

ちなみにですが、私の場合、
洗顔後にティッシュで顔を拭き
30秒以内に化粧水をつけて
その後、クリームをつけています。

(2)洗顔後スキンケア用品について

スキンケア用品で検討すべきことは
以下になります。

1:ケア用品のタイプ
2:どこで買えるのかによる分類
3:ケア用品成分のポイント
4:スキンケア用品の選び方

1:ケア用品のタイプ

基本的には、以下の3つ。

・化粧水
・クリームorジェル
・リップケア

可能であれば
化粧水とクリームorジェルの
2つは揃えたいですが
必須ではありません。

学生さん等で、ケア用品に
お金を使う余裕がない場合
ゼロでもかまいません。(注1)

その代わりに、
ケア用品以外のニキビ対策を
きっちりと実践してください。
詳しくは、ニキビの原因へ

お金に少し余裕があるなら
化粧水かクリームかジェルの
どれか1つを使えばいいです。

クリームとジェルの違いですが
一般には、ジェルタイプの方が
保湿力があるというか
顔がテカテカします。

そういう使用感が嫌なら
クリームタイプを選べばいいです。

なお、リップケアについては
唇の乾燥感から皮脂が出てくる人は
使った方がいいです。(注2)
それ以外の人は
使用しなくても全く問題がありません。

(注1)
洗顔後に異常に乾燥するなら
ケア用品を使ったほうがいいです。

(注2)
良い製品が見つからない場合は
美容皮膚科ナビにメールで
お問い合わせください。
(困っている人、限定で)

2:どこで買えるのかによる分類

この分類は、けっこう重要です。

医療機関を通さないと買えないものと
そうでないものによる分類です。

医療機関を通すタイプの製品の中には
医療機関でしか扱えない成分が
含まれているものがあります。
(全部ではない)

強めの反応(効果・副作用)が
出ることが分かっている成分です。
後述するリン酸型ビタミンCなど。

可能であれば、
医療機関を通すタイプのケア用品を
選んでもらいたいと思いますが
これも必須ではありません。
後述する、自分の使い心地を
重視してください。

3:ケア用品成分のポイント

ポイントは、以下の3つ。

・保湿力がある成分
・抗酸化力がある成分
・余計なものが極力ないこと(保存料等)

特に、美容皮膚科の世界では
抗酸化力が重視されてますね。

【成分について】
前述したリン酸型ビタミンCとか
APPSだとかフラーレンとか
グリシルグリシンなど。

成分については
ある程度長く使われていて
評判が良いものが基本です。

ただ、どんどんと新しい成分が
出てくるので、その点も
注目しておく必要があります。
具体的な成分の選び方は後述。

4-1:スキンケア用品の選び方(基本)

自分の感覚を重視してください。
直後、潤っている感じがあり
気持ちがよいもの。
数時間後も乾燥感がないもの。

安いケア用品でも
自分に合ってると思うものなら
ニキビケアであれば
使い続けて問題ありません。
(美肌ケアなら成分の重視が必要)

【注意点】
市販されているニキビ対策ケア用品は
皮膚が乾燥に傾くタイプのものが
多く存在しています。
一時的にニキビが収まったとしても
長期的にみれば乾燥は肌の大敵です。

【皮脂対策】
もしも皮脂対策をしたいなら
日焼け止めを塗る方法もあります。
全ての製品ではありませんが
皮脂が落ち着く製品もあります。

例えば、資生堂の「ドゥーエ2e」。
しっかり塗ると顔が白くなるので
男性は使いにくいかもしれません。
でも、薄く塗ればなんとか
ごまかせるかも。。。

4-2:スキンケア用品の選び方(裏ワザ)

現在日本には、
美容皮膚科にかかわる女医さんが
多く存在しています。

その女医さん達は
どのようなスキンケア用品を
使用しているのか気になりませんか?

ブログやホームページに
自分の使用しているケア用品を
紹介してくれている女医さんもいるので
調べてみると面白いですよ。

【ポイント】
美容皮膚科の女医さんは
最新のスキンケア情報を
手に入れることが可能な立場なんです。
しかも、お金を持ってますから
好きなものを選べるわけです。
(いろいろ試せるし)
妥協せずにベストを選べるわけです。

だから、多くの女医さんが
使用しているスキンケア用品は
良いものである可能性が高いよね
という話です。

この視点で見ていくと
使用されている成分は
限られていることが分かります。

そして、コンビニで買えるような
長時間陳列されても問題が無い商品を
使っている女医さんはいないことに
気が付くわけです。

洗顔の回数について

以上の知識を前提として、
あとは、自分の洗顔回数の限度を
知っておくことが必要となります。

その限度となる基準は、
洗顔後に乾燥感が出るかです。
乾燥感は、肌だけでなく
唇の渇きや目の渇きも含みます。

【ケア用品対応が不完全な場合】
この場合の洗顔回数は、
1日2回までにしておくのが
安全だと思います。
通常、1日朝晩2回であれば
乾燥感は出ません。

日本皮膚科学会も
ニキビ治療のガイドラインで
1日2回の洗顔を推奨しています。

もしも、無難な洗顔料を
使ってるにもかかわらず
洗顔後に乾燥感が出ているなら
洗顔回数を減らすか
水洗顔を検討します。

【ケア用品対応が出来てる場合】
この場合の洗顔回数については
1日3回の洗顔も可能と考えます。

1日朝晩2回の洗顔だと
日中に皮脂が多く出ていたとしても
その状態を長く放置することになります。

私は、皮脂を長く放置するのは
ニキビによくないと考えています。
皮脂は炎症を引き起こすなんて
意見もあります。

エビデンスを出せとか言われると
困ってしまいますが。。。

もしも、1日3回洗顔して
乾燥感が出てくるなら
1日2回に戻せばいいだけですし
(冬場は注意してください)
試してみるのもよいのではないかと。

洗顔後ケア用品の位置づけ

美容皮膚科ナビでは
洗顔後ケア用品は
肌の保湿・抗酸化対応ができるので
肌に栄養を与えるものという
位置づけをしています。

洗顔後ケア用品を使うことで
肌にプラスになるのではないか。
あるいは、プラスにならなくても
マイナスになるところを
ゼロまで戻すことができるのではないかと。

従って、美容皮膚科ナビでは
美肌ケアを目的とするなら
1日3回の洗顔を推奨しています。
(面倒だとは思いますが。。。)

もちろん、この場合も
臨機応変に対応します。
乾燥感が出る場合には
回数を減らします。

最後に

ニキビのスキンケア対策は
基本的に美肌目的のスキンケアと
同じ内容になります。

ニキビの出来ていない人は
スキンケアを怠りがちです。

ニキビが出来て辛いかもしれませんが
今からスキンケア対策しておくと
必ず差が出てきます。

10年後、20年後も
美肌を保つことが可能ですよ。
これは自信を持って言えることです。

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