保険のニキビ内服治療

ディフェリンや抗菌薬以外で
保険診療可能なものを
いくつか紹介しておきます。

ビタミン剤内服

ニキビ治療でビタミン剤が
処方されることがあります。

ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンC
ビタミンE

ビタミン剤内服の位置づけ

ビタミン剤内服は対症療法になります。

ビタミンBについては
皮脂抑制目的。
ビタミンEについては
抗酸化作用目的。
ビタミンCについては
炎症抑制目的か?

治癒・予防ともに
期待しての処方と思われます。

ビタミン剤内服のニキビ治療ガイドライン評価

ニキビ治療ガイドラインでは
推奨度は、C2です。
(CQ26)

ビタミン剤内服の注意点

まず、処方目的が曖昧だし
効果を実感するのは
難しいと思いますよ。

ビタミン剤飲んだくらいで
ニキビが治るなら苦労しません。

もしも、栄養状態のバランスを
気にするのであれば
血液検査で数値に問題がないか確認し
目的を明確してから
ビタミン剤を内服した方が
効率がいいですよね。
(分子整合栄養療法の考え)
但し、この場合には
保険は使えず自由診療となります。

また、ビタミン剤の摂り方として
ビタミンB2やB6を
単体で摂取するよりも
ビタミンB群をまとめて
摂取したほうが
効能が高いとのことです。

あと、ビタミンC(シナールなど)は
飲むと、お腹が緩くなる人が
多いので注意です。
そこまでして飲むものではないです。

ちなみに、シナールには
パントテン酸・パンテチン(ビタミンB5)も
含まれています。

漢方薬内服

ニキビ治療で漢方薬が
処方されることがあります。

どこでも扱っているわけではなく
漢方薬処方が好きな先生は
出すこともあるという程度です。

漢方薬内服の位置づけ

漢方薬内服は、対症療法になります。

治療目的は、治癒なのか
予防なのか不明です。

漢方薬内服のニキビ治療ガイドライン評価

ニキビ治療ガイドラインでは
面皰と炎症性皮疹とを分けています。
面皰では、推奨度C1とC2。
炎症性皮疹では、推奨度C1とC2。
(CQ13~14)

なお、ニキビに対して
漢方薬が保険適応になるのは
荊芥連翹湯と清上防風湯のみ。
化膿性皮膚疾患があれば
十味敗毒湯も保険適応とのこと。
(ガイドラインより)

漢方薬内服の注意点

漢方薬は、合う合わないがあります。

ニキビ治療以外の目的なら
いろいろ試すことは可能。

漢方薬内服の豆知識

念のためですが
漢方薬は「食前」に飲みますが
食事の直前ではないですからね。

飲むタイミングは空腹時です。
効果が違ってくるので注意です。

あと、処方漢方薬は
ツムラが有名ですがツムラ以外もあり、
漢方薬名は同じでも
メーカーにより若干、配合割合が
違っていることもあります。

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