赤ら顔とは

赤ら顔と毛細血管拡張症の定義を
明確に分けていないクリニックが多く
説明に困るのですが

美容皮膚科ナビでは
赤ら顔とは、ちょっとした
気温、体温、自律神経の変化で
主に頬、鼻、耳の血流が増え
その部位の赤みが増す症状と考えて
以下、説明していきます。

赤ら顔治療に詳しい美容皮膚科はこちら

赤ら顔で検討するべきこと

1:不必要な毛細血管対応

2:体温
3:気温
4:自律神経
5:肌の状態

美容クリニックで行われている
赤ら顔治療の内容は
1の不必要な毛細血管対応ですが
2~5についても対応する方が
効率よく治療が可能です。

ここでは、主に1の
不必要な毛細血管対応を解説します。

2~5については
赤ら顔と体温・気温・自律神経・肌の状態を見てください。

不必要な毛細血管対応

不必要な毛細血管が広がっていると
ちょっとしたことで
顔が赤くなってしまいます。

従って、不必要な毛細血管に
ダメージを与えることが
赤ら顔治療のメインになります。

なお、この意味で赤ら顔は
広義の毛細血管拡張症といえます。

対象となる毛細血管

狭義の毛細血管拡張症のように
皮膚表面に血管が浮き出ていれば
その血管と周囲がターゲットとなるので
対象は明確です。
それ故、結果も出やすいといえます。

これに対して、赤ら顔治療では
両頬全体など広範囲が対象となります。

また、毛細血管拡張症は皮膚表面の
毛細血管が対象でしたが
赤ら顔では、もう少し深い部分の
毛細血管が対象となります。

さらに、赤ら顔の赤みは
常に赤くなっているわけではありません。
レーザーや光による治療は、
色の反応を利用するので
照射時に、受診者の顔色が
反応しやすい色になっていないと
効果が出にくくなります。

1回の照射だけでは
なかなか良くならないことは
理解しておきましょう。

以上を前提に、
個別に機種を見ていきます。

レーザー機器と光機器があります。
まずは、レーザーから。

レーザーまとめ

レーザーや光では色の反応を利用します。
メラニンに対する反応と
ヘモグロビン(赤)に対する反応です。

赤色の皮膚疾患に対しては
ヘモグロビンだけで考えるのではなく
メラニンへの反応も考慮して
最適な波長を見つけることになります。

以下の波長がよく使われています。
585nm
595nm
1064nm
532nm

昔は、585nmや595nmの
ダイ(色素)レーザーが
よく使われていましたが(SPTL-1bなど)
今は、少なくなっています。
古い機種だと、内出血出やすいので注意です。

最近は、深く届く1064nmの
Ndヤグーレーザーが多いかなと思います。

あと、パルス幅は
ロングパルスが使用されています。
(Qスイッチは赤刺青除去のみ)

Vビーム(シネロン/キャンデラ社)

Vビームは
波長は595nmで
パルス幅はマイクロ秒からミリ秒の
ロングパルスに該当する機種です。

毛細血管拡張症と判断されれば
保険適応が可能になります。
なお、ここで説明している赤ら顔が
毛細血管拡張症と認められるかは
かなり微妙だと思います。

Vビームパーフェクタ(シネロン/キャンデラ社)

Vビームパーフェクタは
波長は595nmで
パルス幅はマイクロ秒からミリ秒の
ロングパルスに該当する機種です。

Vビームの機能がアップした機種です。
Vビームに比べて威力が強くなり
切れ味が良くなってます。
但し、この機種だと保険が使えません。

【補足】
その後、Vビームパーフェクタは
Vビーム2として名前を変えて
保険が適用できるようになりました。

Vビームの詳細は
Vビーム治療のポイントを見てください。

ジェネシス(キュテラ社)

波長が1064nmの
ロングパルスレーザー機種です。

ジェネシスの照射には
皮膚に直接つけて照射する方法と
皮膚から離して照射する方法があります。

赤ら顔治療では
皮膚から離して照射します(中空照射)。

基本的に、内出血はしないので
ダウンタイムを気にしなくてよいのがメリットです。

ジェネシスの詳細は
ジェネシス効果解説を見てください。

エクセルV(キュテラ社)

波長が532nm+1064nmの
ロングパルスレーザー機種です。

波長532nmが使えることが
最大の特徴です。
しかも、ロングパルスです。

ジェネシスよりも
より赤ら顔治療に力を入れた機種になってます。

トライビーム(ジェイシス社)

トライビームのジェンモードを利用します。
波長が1064nmの
ロングパルスレーザー機種です。

基本的に、内出血はしないので
ダウンタイムを気にしなくてよいのがメリットです。

シナジー(サイノシェア社)

ロングパルスの
585nm波長のダイレーザーと
1064nm波長のヤグレーザーが使えます。

単に両方の波長を使えるということでなく
ほぼ同時に照射することができます。
(マルチプレックス技術)

ジェントルヤグ(シネロン/キャンデラ社)

ロングパルスの
1064nm波長のヤグレーザーが使えます。

レーザー脱毛でよく利用されていますが
赤ら顔治療も可能です。

光まとめ

レーザーと同じく
色に反応させて治療しますが
光の場合は、波長に幅があります。

光機器は通常、
シミ治療に適した波長と
赤ら顔治療に適した波長は
用意されています。

光機器については、この下に
光治療機器一覧があるので
そちらを参照してください。

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赤ら顔関連の解説

レーザー機器による赤ら顔治療

光機器による赤ら顔治療

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