ラジオ波メス

高周波(ラジオ波)メスで
ホクロを電気分解します。
機種としては、サージトロンなどがあります。

導入しているクリニックは
それほど多くないです。

このページでは主に
炭酸ガスレーザーとの比較を解説します。

高周波メスによるホクロ除去方法

小さいホクロに対しては
ホクロの部分に押し当てて除去します。

盛上がりのあるホクロに対しては
ワイヤーをループ状にして
切り取ります。

対象となるホクロ

炭酸ガスレーザー、高周波メスともに
一定の大きさ以上のホクロは
治療対象になりません。

限度はクリニックによって違いますが
最大で5ミリ~10ミリくらいでしょうか。

熱の広がりについて

美容の世界では
熱の広がりについて
議論されることがよくあります。

ホクロ除去でも問題になります。
熱が生じる方法でホクロ除去を行うと
狙った部分(ホクロ組織)以外の部分にまで
熱が広がりダメージを与えてしまうことがあります。

この点、高周波メスと除去効果の似ている
炭酸ガスレーザーとを比べると
高周波メスの方が
熱が広がりやすいといわれています。
(接触時間の問題なのか?)

熱の広がりについては
炭酸ガスレーザー方が有利となります。

炭化について

炭化とは皮膚が黒く焦げた状態をいいます。

これは炭酸ガスレーザーでも
高周波メスでも出来ることがあります。

使いやすさ

熱の広がりから考えると
炭酸ガスレーザーの方がよさそうですが
高周波メスにもメリットがあります。

利用しているドクターに言わせると
使いやすいとのこと。

炭酸ガスレーザーはコンピュータで
制御できる部分もありますが
高周波メスは
ドクターの動かし方で決まるので
より柔軟に対応できます。
器用なドクターには
向いているかもしれません。

ただ、逆に言えば
不器用なドクターなら
狙った部分以外にもダメージを
与えることもあるので
ドクター選びは慎重に。

病理検査

盛り上がったホクロを切り取る場合であれば
切り取った部分を病理検査に出すことは可能。
(焼き取る場合には病理検査不可)

この点、炭酸ガスレーザーなどの蒸散系は
ホクロ組織が無くなってしまうので
病理検査はできません。

術後の経過

術後は、除去した部分の皮膚内部が
むき出しになっているので
その管理が大切になります。

創傷被覆材を貼り
湿潤環境を保つなどの管理です。
(1~2週間くらい)

顔の場合には創傷被覆材を貼る期間を
予めスケジュールに入れておきましょう。

ホクロ除去後の見た目

炭酸ガスレーザーでも高周波メスでも
それほど差は生じません。

結局、どこまで深く削るかが影響します。
深く削れば、どちらでも凹みが生じる
可能性が高くなります。

再発について

メス切除縫合と比べると
再発の確率は大きいでしょう。
(それでも、それほど多くはない)

炭酸ガスレーザーと比べると
現在、どちらもあまり深く削らないので
同じくらいの再発率になると思います。

健康保険使えるか

自由診療が多いですが
保険を使えるクリニックも
無くはないという感じです。

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2-4.
炭酸ガスレーザーによるホクロ除去

ほくろ除去が可能なクリニック

ほくろ除去の解説一覧

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