ホクロの除去方法+ホクロの状態

ここでは、医療機関で行われている
ほくろ除去を前提として解説します。

医療ほくろ除去には
大きく4つの除去方法があります。

メス切除縫合、くりぬき、高周波メス、レーザー。
そしてレーザーは、水分反応系と色反応系に分かれます。

メス切除縫合によるホクロ除去

メスでホクロを切り取り、縫い合わせます。
普通は紡錘状にホクロを切り取ります。

確実にホクロを除去したい場合には
今でもメス切除が一番適しています。

くり抜きによるホクロ除去

筒状の器具を使用し、ホクロをくりぬきます。
縫ったり縫わなかったりです。

縫う場合には巾着縫合式。
縫わない場合には
オープントリートメント式。

高周波メスによるホクロ除去

ラジオ波メスと呼ぶこともあり。

水分反応系レーザーによるホクロ除去

炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)と
エルビウムヤグレーザーがあります。
どちらもホクロ組織を吹き飛ばします。
この作用を蒸散といいます。
(蒸散系レーザーの分類も可能)
ホクロ組織を削り取る能力は大。

最近は、エルビウムヤグレーザーを
導入するクリニックが増えています。
炭酸ガスレーザーとどのように違うのか等
詳細は別ページで解説します。

色反応系レーザーによるホクロ除去

これらのレーザーでは
基本的にホクロの色しか取れません。
ホクロ組織を削り取る能力は小。
(若干、ホクロ組織も削れることあり)

色を取るレーザーになるので
皮膚表面に浅く色素が存在している
ホクロが治療対象となります。

使用されているレーザーは
クリニックによって様々です。

代表的なものを
いくつか挙げておくと
・Qスイッチルビーレーザー
・QスイッチNdヤグレーザー
・ロングパルス半導体レーザー(ダイオードレーザー)

ほくろの状態をチェック

除去したいホクロの状態によって(総合的に判断)
適した除去方法は違ってきます。

悪性の疑いがある場合

この場合には、メス切除縫合して病理検査へという流れです。

ホクロの大きさ

レーザーや、くり抜きによるホクロ除去の場合には
ホクロの大きさが一定の範囲以内であることを
条件にしているクリニックが多いです。
大きいホクロの場合には、メス切除縫合が適します。

平坦なホクロ・盛り上がりあるホクロ

特に、レーザーによるホクロ除去で意味があります。
盛り上がりのあるホクロには、
炭酸ガスレーザーなど水分反応系レーザーを使用し
平坦なホクロには、
ルビーレーザーなど色反応系レーザーを使用するように
場合分けして治療するクリニックが増えています。

ホクロの色の濃さ(色素の層が薄いか厚いか)

ホクロの色素が深ければ、除去は難しくなります。
確実に除去したいのであれば、メスが一番だと思います。
再発の可能性はありますが、レーザーでも可能です。
表面をCO2レーザーなどで削って、平らにしてから
色反応系レーザーでホクロの色を消していくという方法もあります。
(見た目からして悪性のホクロではない場合)

次の解説ページへ

2-1.
メス切除縫合によるホクロ除去

ほくろ除去が可能なクリニック

ほくろ除去の解説一覧

上に戻る