どのような機種なのか?

サーミドライは、
皮膚を切開しないタイプの
ワキガ治療となります。

その他の切らないワキガ治療との
比較もしておきます。

サーミドライの基本情報

Thermi社。
Thermi RFという製品を使用。
高周波熱(RF)による治療。

FDA認可あり。

Thermi社

サーミドライの施術方法

カニューレ(棒状)を使用。

カニューレの先端部分は
高周波熱を出せるようになっていて
直接
アポクリン腺、エクリン腺を
焼けるようになっています。

皮下直下とアポクリン腺下に分けて
汗腺を焼いていきます。

通常範囲のワキガであれば
針穴を2ヶ所あけるだけで
対応が可能となります。

広範囲に焼きたい場合などは
3ヶ所以上からカニューレを入れ
汗腺を焼くことも可能です。

サーミドライの効果

サーミドライの特徴の1つは
内部温度を知ることができる点です。

サーミスタと呼ばれる
温度を測定できる機器が
カニューレ先端に付いているので
高周波熱の温度を確認しながら
汗腺組織をしっかりと焼けます。

もちろん、汗腺組織の構造を
しっかり理解していなかったり
施術時間が短ければ
効果は下がると思われます。

逆に言えば、
ワキガ外科手術の経験が多く
その構造をしっかり理解していて

かつ、
施術時間を充分にとるなら

汗腺組織を直に焼いているので
その効果は大きくなると言えます。

なお、汗腺組織を焼くには
ある程度の温度が必要となります。
ただ、高温すぎると
それ以外の組織に
悪影響が出てしまいます。

サーミドライの安全性

前述したように、サーミドライは
内部の温度を知ることが可能です。

汗腺組織を焼くには
ある程度の温度が必要となりますが
高温すぎると熱に弱い皮膚組織が
火傷してしまいます。

この点、サーミドライは
皮膚表面の温度を知ることも
できるようになっています。
(サーミドライの2つ目の特徴)

このサーモグラフ機能があるため
しっかりと、汗腺組織を焼いても
皮膚の火傷を防ぐことができます。
(火傷の危険性が大きく下がります)

安全性に大きく関連するのが
以下のサーミドライの温度設定です。

サーミドライの温度設定

上記の安全性と関連しますが
サーミドライでは温度設定が
非常に重要となります。

アメリカで行われている
マニュアル(プロトコール)は
アポクリン腺下では、60度、
皮下直下では、50~55度と
意外と低めになっています。

日本とアメリカでは
ワキガの許容限度が
違っているのかもしれません。

なお、ニオイに敏感な日本では、
汗腺に永続的なダメージを与えるなら
もう少し温度を上げないとダメとの
意見も増えてきているため
独自に温度設定を工夫している
クリニックも存在しています。

温度設定については
まだ試行錯誤の段階ですが
攻める治療も可能になるため
メスを使わないワキガ治療では
今後、サーミドライが満足度の高い
治療になる可能性があります。

もちろん、安全性にかかわるので
重大な副作用の報告等あれば
そちらも取り上げていきます。

【補足】
アポクリン腺下で70度にすると
合併症が生じる確率が
高くなるとのこと。
アポクリン腺下で60度だと、
ちょっと効果が低めです。

ミラドライの比較

ミラドライの場合
目標の設定温度はあっても
実際にその温度になっているか
内部を確認することはできません。

従って、場合によっては
焼却できた汗腺部位と
焼却できなかった汗腺部位が
生じることがありえます。

もちろんサーミドライでも
施術方法や施術時間等によっては
そのようなことも生じえますが
確率的には低いと見ています。

また、術者による差については
ミラドライはあまりないです。
たまに、うちで行うミラドライは
特別ですみたいなことを言う
先生もいますが、それほど差が
出るわけではありません。

一方、サーミドライは
術者による差は大きくなります。
良い方向にも悪い方向にもです。

サーミドライのクリニック選び

アポクリン腺、エクリン腺が
どのように存在しているか等
ワキガ外科手術を多く経験していて
その構造に詳しい先生のもとで
手術を受けるのがよいと思います。

また、施術時間をどれだけ取るか
温度設定はどのようにするか等も
確認しておくことをおすすめします。

なお、重度ワキガの場合には
メス切除で皮膚をひっくり返し
しっかりと確実に
アポクリン腺を取り除いた方が
良い場合もあると思います。

そこで、わきが保険適応手術も
相談できるところであれば
なお良しとなります。

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