掲載順と口コミについて
美容皮膚科ナビでは
市区町村別に
美容皮膚科、皮膚科、形成外科、美容外科をまとめた
市区町村別一覧ページを作成しています。
そのページでは他社の口コミをまとめて掲載しています。
そこで、まずは口コミについて
美容皮膚科ナビの見解を述べた上で
利用者はどのような情報が欲しいのか、美容皮膚科ナビでは何を重視するのかについても見解を述べておきます。
そして、市区町村別一覧ページの
掲載順の基準も明確にしておきます。
口コミの価値
口コミというのは、絶対的なものではなく、あくまでも他と比べてどうなのかという相対的なものであることをまず理解しておく必要があります。
そして、他と比べる数が多ければ多いほど、その価値は高くなっていくことも理解しておく必要があります。
食べログの寿司屋の口コミで例えるならば、たまにしか寿司屋にいかない人の評価よりも、寿司屋に100軒以上通っている人の評価の方が価値が高いとなります。
後者が馬鹿舌である可能性は否定できませんが、口コミの評価では、場数は重視されています。
口コミを投稿する動機
これも食べログで例えるのが分かりやすいので食べログで説明します。
食べログが出来る前から、外食の記録をノートに書いたり、写真を残している人はいました。これは自分のために忘れないよう記録する目的です。
食べログでも自分のためのログとして投稿している人もいます。
食べログの投稿動機で多いと思われるのが、ちょっと自慢したかったりとか、自分を認めてもらいたい(役に立ちたい)という欲求から投稿するというものです。
それ以外だと、非常に感動したというプラスの感情からの投稿や、逆に、激しい怒りというマイナスの感情からの投稿もあります。 こんな店二度と行きません!☆1つです!みたいな。
美容医療での口コミ投稿動機
残念ながら美容医療においては、わざわざウェブ上にログを残したり、自慢や承認欲求的な動機による投稿は期待できません。ゼロではありませんがごく少数です。
なぜなら、自分が美容整形を受けたことを隠しておきたいと思うのが普通だからです。
ウェブに投稿するということは匿名とはいえ、IPアドレスは残るので警察などが本気で特定しようと思えば基本的には個人を特定できてしまいます(プロクシで複雑にすることは可能)。
また、運営会社から情報が漏えいするリスクもあります。口コミサイトで本名登録していなくても口コミサイトで登録したメルアドを別の会社で本名登録していたら一部の人にはバレていることになります。
では、プラスの感情からの投稿はどうか?
美容医療においては、プラスの感情からの投稿も少ないと思われます。
というのも、ネット上に口コミが無い美容クリニックでも予約が埋まり繁盛しているところが多くあるからです。
美容医療の場合、結果に満足すればそれで充分であり(リピーターになるだけ)、良い口コミを書いてあげようとまでは思わないのが普通です。
一般医療であれば、長年治らなかった病気がそこのクリニックに行ったら治ったということでプラスの感情による投稿を見かけることはありますが、美容医療では非常にマレであることは認識しておきましょう。
では、マイナス感情からの投稿はどうか?
プラスの感情からの投稿よりも、絶対許せないという感情の方が投稿するモチベーションが違います。
口コミ運営サイトが何も対応しなければ、マイナス感情からの投稿が一番多くなってしまうでしょう。
でもそれはクリニック側からすれば気の毒な話で、9割の人が満足して、1割の人が不満でも、その1割の中の数人が悪い投稿をすれば、それが全体の評価のようになってしまうわけです。
なお、美容系の某口コミサイトはマイナス感情からの投稿を掲載しておいたことで提訴されたとのこと。そのようなことがあったからなのか分かりませんが悪い口コミ掲載は少なくなっています。
美容医療口コミの価値
最初に述べているように口コミの価値というのは、「場数」が重要になります。
美容皮膚科ナビの周辺には「場数」を踏んだ猛者が数人いますが、それでも相対的な評価は難しいと言います。
というのも、単に美容クリニックに多く行けばよいのではなく、同じ施術内容で比較しなければ意味がないからです。
例えば、
レーザー脱毛は10軒のクリニックで施術経験があり、二重手術は1軒のクリニックで施術経験ありの場合
レーザー脱毛では価値の高い相対評価が出来ても、二重手術では相対評価にはならず口コミの価値は低くなります。
その猛者達も、実際に同じ施術内容で10軒以上の経験があるものはヒアルロン酸注射など年に数回必ず施術する注射系くらいだとのことです。
美容医療口コミの難しさ
美容系口コミ特有の難しさとして、美容機器や美容製品が次々に出てくる点が挙げられます。
美容系治療は基本的に自由診療で、そのほとんどを美容機器や美容製品を導入して施術しています。
投稿した時点で良い結果が出せなかったとしても、その後、良い機器をその美容クリニックが導入したらどうなるのか?
美容機器の場合、その機種性能が結果に大きな影響を与えることが多くあります。
ドクターの腕が良いかどうかではなく、適した機種を所有しているかどうかが重要になる美容治療が多くあります。
また、例えばシミ治療の場合には、どのようなシミなのかという診断が重要となっていますが、今後はどのようなシミであってもマイルドなトーニング系をベースに治療を開始することが増えていく可能性があります。そうなると、さらにどのような機種を所有しているのかが重要となっていきます。
もっと先の話をしておくと、AI搭載のシミ治療機器が出てきても何ら不思議ではありません。そうなると、医師の診断は基本不要となります。
その点から考えていくと、美容医療で求められる本来の口コミというのは、ドクターの腕による差が出やすい、バリバリの美容外科手術やヒアルロン酸注射など手作業が必須のものに限られていくわけです。
しかも、口コミの価値に相対評価の場数を要求するなら、結局のところヒアルロン酸注射など注射系くらいしか価値のある口コミは出せないのが現実です。
口コミから知りえること
ただ、そのレベルの口コミまでは必要ないと考える人もいるでしょう。
1~2回の訪問でも、クリニック内は清潔かとか、どれくらい混んでいるかとかなら分かります。あと、先生や受付の人柄は、なんとなく分かるかなといったところでしょうか。
そのような情報を知りたいのであれば、積極的に口コミサイトで確認するとよいと思います。
事前に知っておくとよいこと
あくまでも傾向の話です。
あるあるネタと思ってみてください。
保険診療ベースで自由診療も行っているクリニックは、1時間待たされて1分診療だったというような批判をされがちです。
特に混んでる皮膚科がこれをやりがちです。患者はいくらでも来るものだから態度も横柄になりがち。
そして、保険診療で来る患者さんと同じ感覚で自由診療の受診者に接してしまうと口コミ等で批判されてしまいます。これについては批判されて当たり前かなと思います。
あと、自由診療ベースに移行しているものの、保険診療時代の対応が抜けていない先生もいるので、そういうことも知っておくとよいでしょう。
最初から自由診療ベースのクリニックは、基本的にサービスは良い傾向にあります。保険診療のような安定はなく、リスクを背負っているからです(但し、収入は高くなりがち)。
そして、逆に、受診者の遅刻やドタキャンに医師が怒りがちです。基本予約制でその人のために時間をキープしているわけですから。
もしも自由診療ベースで完全予約にもかかわらず、受診者がいつも1時間くらい待たされるようなら、無理に予約を詰め込んでいることが原因です。激安クリニックにそれがありがち。
自由診療ベースでありながら保険診療も少し行っているクリニックは、本当は保険診療をあまりやりたくないと思っていることがあります。特に形成外科手術の場合、手術時間からすると割に合わないと思いつつも集患目的で保険診療を行うことがあるからです。
結果を出してくれるのか?
美容治療において、一番知りたいのは結果を出してくれるかに尽きますが、ここまで述べてきたように、口コミで腕が良いかどうかの判断はなかなか難しいものがあります。
結局は、推測して判断していくしかないと思われます。
どのように推測していくのか?
良い結果を得たいなら事前に
情報収集しておくことが大切です。
【美容皮膚科の機種治療】
どのような機種を導入しているのかが重要となりますが、それはクリニックのホームページに書かれているのでそこで確認ができます。
では、その機種の性能や評判はどのように確認すればよいのか?
性能は他機種との比較になりますが、一般の人で比較評価できる人は超少数です。
では、比較評価できるのは誰か?
それは美容皮膚科の医師です。
昔は業者の宣伝文句を疑わずに購入する医師が多かったわけですが、今は複数の類似機種を試してから購入する医師が増えてきています。
医師が一番試しているわけですから、一般人の口コミよりは信頼度は高いです。
情報発信してくれている先生のブログをチェックして(これも複数が望ましい)、機種の性能を推測しておくことをおすすめします。
なお、機種治療は結果の出方に個人差が大きいので、症例写真で出ているのは、メーカーが提供しているチャンピオン症例が多いことも理解しておくとよいでしょう。
【美容皮膚科の注射治療】
これは、ヒアルロン酸注射などが該当し、医師の腕によって結果に差が出やすいところです。
症例写真も有効な判断材料となりますが、美容皮膚科ナビの見解としては、複数の美容皮膚科で実際に治療を受けて自分に合うと思うクリニックを最低でも2つは見つけておくことを推奨しています。
内出血のリスクがあるので、計画的に治療を受ける必要がありますが、予約が取れないことも想定して最低でも2つのクリニックをみつけておくと安心ということです。
【美容外科手術】
これも医師の腕により結果に差が出やすいところです。
まずは経歴をチェックします。
どこで学んだのかとか、美容外科を始めて何年目かなど。
これは特にチェーン展開しているクリニックでの確認は必須です。
たまに研修後2年くらいで○○院の院長とかやってるところがありますが、大丈夫なのかな?と思うのは当然のことです。
次に症例写真が公開されているなら、それを確認します。
そこからどの分野の美容外科手術を得意としているのかを推測します。
得意としているクリニックに行くのがベター
美容クリニックのホームページを見ると多くの施術メニューが書かれていますが、そのクリニックの先生があれもこれも得意ということはまずありえません。
なぜなら、一人で診療できる患者さんの人数には限度があるからです。いくら勉強したり、他の先生から教えてもらっても実践経験を多く積まなければ得意とは言うべきではないでしょう。
美容皮膚科ナビは、一人の医師が得意と言える美容分野は、せいぜい4~5つではないかと考えています。少ないと思われるかもしれませんが、これがリアルな数だと思います。
自分が受けたい美容治療に力を入れている、あるいは、得意としているクリニックに行くことが
患者さん、クリニック双方にとって、ベターであると考えています。