どのような手順でニキビ跡を治していくか

フラクショナルレーザーによる
ニキビ跡治療については、前述のように
クリニックがどのような治療戦略を立てて
治療をすすめているか
ネット上にほとんど情報が出ていません。

そこで、ここでは
一部のクリニックが出している情報をもとに
美容皮膚科ナビが良いと思う
ニキビ跡治療戦略をまとめます。
(流動的なものです)

症例写真等は以下でまとめています。

浅めのニキビ跡治療の症例写真はこちら
深めのニキビ跡治療の症例写真はこちら
ニキビ跡治療に詳しい美容皮膚科はこちら

前提知識(皮膚構造)

表皮層(皮膚)

真皮層(皮膚:コラーゲンやエラスチンなど)

脂肪層(皮下組織)

前提知識(ニキビ跡の原因)

ニキビの状態にもいろいろありますが
ニキビの膿が深い部分にたまり(真皮層以下)
炎症を起こしている場合には
そこがニキビ跡になってしまう可能性があります。

その炎症が原因で瘢痕を形成すると
ニキビ跡となります。

ニキビ跡の治療目的を2つに分ける

1:真皮を再生させて凹みを浅くしていくこと
2:表皮の形状を整えていくこと

まず、フラクショナルレーザーを利用して
真皮を再生させて凹みを浅くすることを目指します。

ただ、うまく再生が生じて真皮が盛り上がってきても
真皮の最上部が平らになるわけではありません。

真皮の最上部が波打った形状をしていると
その形のまま、表皮も形成されると考えます。

従って、表皮の形状を整えるには
真皮の最上部を平らにする施術が
有効になると考えます。

この2段階で治療していくのが
美容皮膚科ナビでは
現在、一番良い戦略と考えています。
(変更することはあります)

真皮再生戦略

フラクショナルレーザーを使用した
ニキビ跡治療では
真皮を再生することが主な目的となります。

ニキビ跡の深さ(脂肪萎縮型の判断)

ニキビ跡は、皮膚構造でいうところの
真皮層以下に生じる瘢痕が原因となっていますが
脂肪層にまで瘢痕ダメージが及んでいると
ニキビ跡治療の改善が難しくなるという意見があります。
(脂肪萎縮型としておきます)

この見解に立つならば
診察の段階で真皮層のニキビ跡か
脂肪層のニキビ跡なのかを判断することが
重要になっていきます。

その判断は、非常に難しくなると思いますが
(現状では目視確認しかない)
脂肪萎縮型に多いパターンとしては
通常のクレーターよりも広く凹むが
エッジは立っていない状態が挙げられています。

その他に、アイスピック型ニキビ跡も
深いタイプは、これに該当すると言われています。

なお、美容皮膚科ナビは
脂肪層までのニキビ跡の場合には
フラクショナル治療では
凹み改善が困難になるという意見に賛成しています。

瘢痕の位置や厚みを把握

ニキビ跡の原因となっている
瘢痕にダメージを与えていくことで
真皮の再生が進むと考えていますが

その瘢痕の位置や厚みを
正確に把握して治療することは
現時点では出来ていません。

結局は、ニキビ跡の形や凹みの深さ等から
推測して把握している状況だと思います。

ニキビ跡の形や凹みの深さ

例えば、両頬にニキビ跡がある場合に
全てのニキビ跡が同じ形、同じ深さで
存在しているわけではありません。

ニキビ跡の形は、1つ1つ違っていますが
通常は以下の3分類で説明されます。

・ローリング型
・アイスピック型
・ボックスカー型(ボックス型)

あとは、凹みの深さも考えます。
真皮は約2ミリの厚さとなっていますが
2ミリというのはニキビ跡治療では
非常に幅のある数字となります。

ニキビ跡治療においては
ミリという単位ではなく
その1つ小さい単位のマイクロが
使われることが多いです。
(2ミリは2000マイクロ)

0~500マイクロまでの浅い真皮層
500~1000マイクロまでの中間真皮層
1000~2000マイクロまでの深い真皮層

機種と設定(総論)

上記のように、ニキビ跡のタイプは
複数に分かれています。
これを1つの機種で、そして1つの設定で
照射していくのは合理的ではありません。

しかし、現状のニキビ跡治療では
複数の機種、複数の設定を
使い分けているクリニックは少数です。

もしも、大は小を兼ねるという発想で
強い設定で全て行えば
無駄なダウンタイムが生じるだけです。

なお、最近は1台で様々な設定が可能な
機種も出てきています。

機種と設定(各論)

様々な機種と設定の組み合わせが
考えられるわけですが
やはり重要になってくるのは
深達度と熱拡散だと思います。

強い照射が必要なときに
どれだけダウンタイムを
抑えることができるかは
機種により大きく差が出てくる分野です。

ただ、最終的な判断としては
自分と似ているニキビ跡の症状で
結果を出しているクリニックの
機種や設定を参考にして
決めていくのが良いと思います。
(設定情報は少ないですが)

前述のように、美容皮膚科ナビは
ニキビ跡治療では結果を重視します。

真皮再生のテクニックはあるか?

例えば、ボックス型のニキビ跡のように
角(エッジ)があるタイプでは
まず、そのエッジを削ってから
フラクショナル照射することで
良い結果が出ているようです。

レーザーが瘢痕に当たりやすくなったからなのか
自然治癒がより働くようになったからなのか
単に目立たなくなっただけなのか
よくわかりませんが
注目しておくと良いと思います。

但し、この方法でも
どの機種を使って、どんな設定で
フラクショナルに打つかが重要なので
注意してください。

深い部分と浅い部分の同日照射

深い部分と浅い部分を
同日に照射する施術方法があります。

このような施術は
深い部分を照射することで
凹みを改善して、
浅い部分を照射することで
表皮の形状を改善する目的が多いです。

ただ、深い凹みがあるような場合には
まずは、その再生から治療にあたるのが
良いと思います。

表皮の形状改善は
別問題として扱うのが
美容皮膚科ナビの立場です。

凹みが浅くなってきた場合

凹みが浅くなっても真皮の最上部が
平らになるわけではありません。

真皮の最上部が波打った形状をしていると
その形のまま表皮も形成されると考えます。

従って、表皮の形状を整えるには
真皮の最上部を平らにする施術が
有効になると考えます。

表皮の形状を整える

真皮の最上部(表皮と真皮の境目あたり)を
アブレージョンすることで
表皮の形状が改善されると考えます。

なんだ、結局、アブレージョンなのかと
批判もありそうですが
あくまでも真皮の最上部ということで
若干、ダウンタイムは短くなります。

また、真皮の最上部を狙って
フラクショナル治療を繰り返すことも
有効になると考えます。

表皮の形状と肌質は分けて考える

肌の入れ替えを行うことで
赤ちゃん肌になれるとか
昔は言ってましたが
今は、そういうことをいう
クリニックは、ほとんどありません。

肌質が改善することもありますが
老化により衰えてしまった肌質は
なかなか改善されないと
考えておくべきでしょう。

40代の肌質が10代の肌質に
改善されることはありませんよ。

凹みが浅くなってきた場合の選択肢

凹みが浅くなれば満足する人もいると思います。
ここで治療を終了することもありです。

あとは、フラクショナルを続けるか
アブレージョンを受けるかになります。

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