停滞期からの脱却!

ニキビ跡治療の経緯については
フラクショナル治療の登場前と後で
大きな区切りとなっています。

症例写真等は以下でまとめています。

浅めのニキビ跡治療の症例写真はこちら
深めのニキビ跡治療の症例写真はこちら
ニキビ跡治療に詳しい美容皮膚科はこちら

フラクショナル治療登場前

当時のニキビ跡の効果的な治療は
アブレージョン施術が中心でした。
しかも今と違って、グラインダーで削るなど
荒っぽい施術でダウンタイムは数ヶ月。
しかも、色素沈着はもっと長く続くのが当たり前。

そんなこともありニキビ跡治療を
積極的に行うドクターが
少なかった時代です。

フラクショナル治療登場後

日本では、2005年~2006年あたりに
フラクショナル治療が登場します。
ニキビ跡治療は特別な治療ではない時代へ。

その後、非常に短い期間に
各メーカーが新機種を登場させます。
そして、多くのクリニックが
フラクショナル機種を導入しました。

そんな中、何をフラクショナルに
照射するのが一番良いのかという
議論がありました。

当時、最強と噂されていたのが
炭酸ガスレーザーをフラクショナルに照射する
フラクショナルCO2レーザーです。

フラクショナルCO2レーザー登場

2009年に入り、満を持して
フラクショナルCO2レーザー登場です。
そして、2009年夏にテレビ放送で
代表的なフラクショナルCO2レーザーである
「アンコア」ブリッジセラピーが取り上げられたことで
ニキビ跡治療が爆発的なブームとなります。

当時、アンコアやエコツーを
所有していたクリニックは
その恩恵を受けました。

停滞期(2012年12月現在)

その後もいろいろな新機種が出ましたが
最近は、どちらかといえば停滞期でしょうか。

期待していた結果が出なかったという
意見も存在しています。

これは患者側とドクター側の
認識にズレがあることだけでなく
客観的にも結果が出ていなかった
事例があったと想像しています。

ちなみにですが
フラクショナルレーザーによる
ニキビ跡治療の効果を
真っ向から否定している先生もいます。

停滞していった原因

結果が出た人と出なかった人が
いたことを前提に話をすすめます。

結果が出た人と出なかった人で
どのような違いがあったのかについては
あまり情報発信されていません(注1)。
異論も多いと思いますが
少なくとも受診者側には
その情報は伝わっていません。
私は、これが停滞の原因だと思っています。

ニキビ跡のフラクショナル治療については
機種の性能や設定(照射方法含む)において
考慮しなければならない事項が多すぎて
論理的な説明が非常に難しくなっています。

また、設定と結果との因果関係について
はっきりしない部分が多いのが
フラクショナル治療の特徴です。

このような事情からドクター側からの
情報発信が少なかったのだと
想像しています。

エビデンスはどうなってるんだとか
細かく突っ込まれたくない先生は
情報発信しないですよね。

(注1):
機種性能に関する情報発信は多いです。
結果を検証している情報が少ない。

結果から考える

理論から結果を求める方法もあれば
結果から理論を求める方法もあります。

この理論からは、この結果になるはずだと
理論を重視しすぎると
ニキビ跡治療では、ドツボにハマるような気がします。

理論を重視だと先に進めないので
美容皮膚科ナビでは、結果重視で対応します。

結果が出ていれば理論があやふやでも
注目していきます。

エビデンスなど無くても
仮説を立て結果を検証していく姿勢のある
クリニックを応援していきます。

情報発信していく勇気のある
クリニックが増えていくことを期待します。

なお、理論的なことを
無視するわけではありません。
理論的におかしいと思うことや
疑問に思うことがあれば
積極的に提示していきます。

術前ニキビ跡分類の重要性

どのような結果になったかを重視するには
施術前は、どのような状態だったかを
おさえておかなければなりません。

可能な限り細かく客観的に
分類すればするほど
結果の目安が分かりやすくなります。

皮膚の厚み・硬さなどの肌質、皮膚水分量、
ターゲットとなる瘢痕の位置、瘢痕の厚み
ニキビ跡の形状、色などなど。

また、診察についても
目視ではなく、もっと客観的に
ニキビ跡状態を把握できる
機器が登場したら面白いと思います。

整形外科の症状であれば
レントゲンとエコーがあると
だいたいの状態がわかりますよね?
美容皮膚科でも特殊な機器を使って
ニキビ跡(術前・術後)の皮膚構造を
把握できるようになっていけばいいですね。

自分に似ているニキビ跡を探す

症例写真があれば、術前のニキビ跡の状態を確認し
自分に似ているニキビ跡を探していきます。

あるいは、ニキビ跡の状態を細かく分類している
クリニックの基準を参考にして
自分はどのようなタイプのニキビ跡なのか
チェックします。

そして、自分の症状に該当する
ニキビ跡分類の症例結果(診断結果)を見て推測します。

非常に良い結果が出ているのであれば
その結果が出た機種と設定(照射方法含む)を参考にします。
同じような良い結果が出る可能性は
高くなるでしょう。

あまり良い結果が出ていない場合には
他の設定や他の機種を検討するか
その結果が治療限界と納得するかです。

治療限界について

ニキビ跡は、真皮層の瘢痕といわれますが
真皮層の下にある脂肪層にまで
ダメージが生じているニキビ跡があります。

この脂肪層にまでダメージのあるニキビ跡は
非常に治療が困難だという意見があります。
(皮膚の再生が難しいということ)

美容皮膚科ナビは、この見解に賛成なので
以降、それを前提として解説を進めます。

脂肪層ダメージに分類されるニキビ跡は
その治療限界を予め分かっておくと
良いと思います。

症例写真の注意点

フラクショナル治療は施術後
しばらくの期間、顔が腫れます。
それが原因で凹みがなくなったように
見えることがあるので、
もし顔腫れ期間に撮った症例写真なら
それは参考にならないので注意です。

また、ニキビ跡は光の反射により
見え方が大きく違ってくることがあります。
これも注意点です。
施術前と施術後で肌色が違っているなどしたら
あまり参考にならないと考えてください。

これは症例写真を出すクリニックに
可能な限り同じ条件で撮影してもらうことを
期待するしかありません。

次、2-6へ

ニキビ跡治療解説一覧

近隣クリニックを探す

ニキビ跡治療関連の掲載最安値(通常料金)

エルビウムヤグレーザーの掲載最安値

エルビウムヤグフラクショナルは、CO2フラクショナルレーザーよりもダウンタイムが短くなります。 この中では、キング・オブ・レーザーと呼ばれているサイトン社のヘイローとプロフラクショナルが高性能で有名です。 なお、パールフラクショナルは、2790nmなのでエルビウムヤグではないですが、ここで扱います。

その他フラクショナルレーザーの掲載最安値

この中なら、フラクセル3が高性能でおすすめです。あと、スターラックス1540xDレンズもおすすめです。

上に戻る