PRPとは

血漿を利用した治療は
治療名がいろいろあって複雑なので
(だいたい、商標登録とかの問題)
まずは、情報を整理しておきます。

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血漿(プラズマ)治療一覧

PRP系
1:PRP注入療法(ACR療法)
2:W-PRP注入療法(セルリバイブ)
3:セルリバイブジータ(ニューリバイブジータ)

PPP系
1:プラズマジェル・PPP注入療法

なお、プラズマフィラーというときには
PRPとPPPを併せた治療のことを意味する場合もあります。

PRPとPPPの違い

多血小板血漿を使った治療がPRP(2006年スタート)
少血小板血漿を使った治療がPPP(2010年スタート)

多(Rich)・血小板(Platelet)・血漿(Plasma)=P
少(Poor)・血小板(Platelet)・血漿(Plasma)=P

両者の違いをキーワードで説明するなら
「成長因子」が関係するのがPRP
「成長因子」が関係しないのがPPPとなります。

PPPについては、他で解説しているので
プラズマジェル・PPP注入療法効果解説ページへ
ここでは、PRP系の3つについて解説します。

1:PRP注入療法

ACR(autologous cell rejuvenation)療法とも言いますが
最近は、PRPで使われることの方が多いです。

PRP注入療法は
自分の血液を抜いてPRPを作成するわけですが
作成する機材(キット)に違いがあります。

PRP作成キットにもいろいろありますが
日本国内の流れでいうと
最初はリジェンという会社のキット
次にマイセルという会社のキット
あとは、独自に作成方法を工夫という流れ。

PRP注入療法の効果の出方

PRP注入療法は
血小板が多い血漿を使うので
血小板の効力(成長因子を出す)を利用します。

うまく成長因子が出てくれれば
コラーゲンなどが増えるという仕組みです。

ただ、すぐに成長因子が出るわけではないので
ヒアルロン酸注入のような即効性の効果はありません。
数週間~数ヵ月後くらいに徐々にという感じでしょうか。
主な効果は肌質のベースアップです(後述)。

PRP注入療法の問題点

治療がスタートした初期の頃は(リジェン時代)
PRP注入療法を受けたけれど
効果が全然でなかったという意見が多くありました。

血小板が多い血漿を使うと言っても
血小板の量は、受ける人の体質(元々少ない)とか
その日の体調で少なくなったりするので
効果が安定して出ないという理由です。
これによりPRPは一時、下火になります。

2:W-PRP(セルリバイブ)

次に、PRPに白血球の割合を増やした
W-PRP(セルリバイブのキットFIBRINET・SELPHIL)が登場します。

なお、白血球の割合を増やしたから
成長因子がより出るようになるかは
争いのある部分だと思います。

3:セルリバイブジータ

さらに、W-PRPに成長因子薬品を添付した
セルリバイブジータ(ニューリバイブジータ)が登場します。

血小板の量や濃度で
成長因子が出たり出なかったりするなら
他から成長因子を直接入れてしまえという考えです。
(実際には、こんな雑な考えではないです)

これは、PRPの弱点である
不確実性を克服するものとして
多くのクリニックで導入されていきました。

セルリバイブジータの問題点

しかし、最近になって
成長因子を添付するPRP系療法に対しては
術後にシコリが生じるなどの報告が増えて
問題視されるようになってきました。

また、添付する成長因子の扱いについて
本来の使われ方から逸脱する治療だとの批判もあります。

これに対して、セルリバイブジータ推進派では
成長因子の濃度調整などを間違わなければ
問題は起きないと主張していて
両者譲らずというのが現状です。

美容皮膚科ナビでは
セルリバイブジータを取り上げるのは
保留しておきます。
(セルリバイブは取り上げます)

関連:
トレイライフ

PRP注入療法の復活?

リジェン時代には、一時下火になりましたが
キットは性能がアップしたマイセルに変わり
(リジェンは、内出血の問題がある)
また、セルリバイブジータの問題が取り上げられたことで
少し復活してきている感じがします。

PRP注入療法の血小板濃度調整

PRP注入療法を行うクリニックの中には
市販のキットをそのまま使わず
独自に工夫をして血小板濃度調整する
クリニックもあります。

適度な血小板濃度のPRPを使うことで
成長因子を添付したのと同じような
効果は出せるという考えです。

但し、とても面倒な作業になると思うので
この方法が、広まっていくかは微妙です。

PRP注入療法の効果

ポイントとしては
即効性はないということです。
徐々にふっくらしてくるという感じ。
すぐに結果を出したいという人には
向いていない治療になります。

そこで、最近では
PRPで肌のベースアップをしつつ
即効性にも配慮しようという動きがあります。

PRP+ヒアルロン酸や
PRP+PPPの組み合わせを行っている
クリニックもあります。

ちりめんジワについて

もし40歳前なのに
「ちりめんジワ」で困っているなら
スキンケアに問題ありだと思いますよ。

PRPで改善を望むなら
スキンケアの見直しも必要ですね。

その他

PRPは美容分野だけでなく
難治性皮膚潰瘍治療や
発毛治療として使われることもあり。

補足

最近のPRP作成キットとしては
プロシスやプロロ50等があります。

PRP関連情報

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注入製品一覧

自己由来注入一覧

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