何を重視するのか

美容皮膚科ナビでは以前より
客観性・正確性を重視して
サイト運営をしていますが
2012年からは、この点をさらに
重視していきたいと考えています。

理解しやすく明確な情報を
ホームページに掲載している
クリニックを評価していきます。

前提としての解説

例えば、あそこのクリニックには
○○という機種がありますという
客観的な情報を掲載しても
その機種が良いのか悪いのか
前提知識がないと判断できません。

そこで美容皮膚科ナビでは
美容治療ごとに詳細な解説をしています。

解説の中身

クリニックのホームページを見れば
その美容治療に関する解説が書かれていますが
それは医療機関目線での解説が多く
前提知識や関連情報などが
抜けていることもあります。
また、我田引水な解説も見られます。

そこで、美容皮膚科ナビでは
受診者側の立場からの公平な解説を心がけ
そして、「行間を読んで」解説しています。

行間を読んで解説しているので
理解している人からすると
とてもまわりくどい表現で
イライラするかもしれません。
初心者でも分かるような解説が
美容皮膚科ナビの特徴なので
ご理解ご了承ください。

掲載ガイドライン

美容皮膚科ナビでは
独自の掲載ガイドラインを作っています。

これは、医療美容トラブルを少なくするための提案になります。

以下、具体的な事例を挙げておきます。

明確な料金表示

1回1万円~という表記だと
最終的にいくら請求されるのか
分かりません。

どのような場合に1万円となり、
どのような場合に追加されるのかを
表記しておくと閲覧者は助かります。

なぜ、明確な料金表示が必要かといえば
かつてトラブルが多かったからです。

ホームページや雑誌広告には
一番安い料金設定だけを表記して
受診した段階で、あれこれ必要になるとし
最終的に予想外の料金が提示される等。
(エステでも、よくある事例です)

消費税込みの料金

2012年に消費税が段階的に
アップしていくことが決まりました。

どうせまた変更されるからと
税抜き価格で表示するところもあるでしょうが
ここはやはり、税込みで表示していただきたいです。

閲覧者の目線に立てば
税込み表示は当然かなと。

【補足】
消費税が上がるのか否かが
はっきりしない状況では
税込表示でなくても仕方ないです。

ただ、税抜きなのか税込なのかは
明記する必要があります。

通常料金

美容皮膚科ナビでは
基本的に、通常料金が掲載されます。

従って、キャンペーン料金しか
ホームページに記載がない場合には
掲載されないことがあります。
(料金不明と記載することもあり)
なお、将来的に料金を上げることが前提の料金も
キャンペーン料金とみなしています。

また、いわゆる二重価格を設定していると
普段設定していない通常料金が表示されるので
不利な扱いになります。

通常料金の判断

1回目は10000円
2回目から15000円

15000円を通常料金として掲載されることがあります。

1回目は15000円
2回目から10000円

15000円を通常料金として掲載されることがあります。

複数の料金を設定する手法

松竹梅のような料金設定のことです。
今でも埋没法等で見られます。
たいして手術内容が変わらないにもかかわらず
料金が1万円、10万円、20万円と
分けられていることがあります。

クリニック側としては
1万円という超激安を設定することで
受診者を引き付けることができます。

しかし、1万円ばかりが選ばれては
利益が増えていきません。
そこで、クリニック側は
受診者には1万円のマイナス点を述べます。

また、受診者の心理としても
一番安いものは敬遠する傾向があります。

このような広告手法は
様々な業界で行われていますが
医療業界ではやるべきではないですね。

キャンペーン料金

美容皮膚科ナビでは
リスクの少ないと思われる
美容皮膚科的な治療については
一部のページでキャンペーン料金を
取り上げ掲載しています。

なお、美容外科手術については
キャンペーン料金の掲載はしていません。
キャンペーンという性質上
急いで手術するかを決めることに
なりえるからです。

美容皮膚科ナビは
美容外科手術のキャンペーン料金には
反対の立場です。

照射数や範囲の記載

照射系の美容治療では
受診者(患者)が知りたいであろう
照射数や照射範囲まで記載しておくと
閲覧者は料金の中身を把握できます。

1回1万円という表記だと
両頬で1万円なのか
顔全体で1万円なのか不明です。

また、例えば、サーマクールCPTのように
チップ数が決められている治療だと
顔全体の料金を記載されても
それが400照射なのか600照射なのか不明です。

適切な分類の表示

例えば、ホクロ除去で
レーザー使用と記載されていても
それが炭酸ガスレーザーなのか
Qスイッチレーザーなのか不明です。
治療効果が大きく異なる場合には
レーザーの種類の記載は必要です。

また、シミ治療、レーザー脱毛、
ニキビ痕治療などでは
波長による分類の表記も
あった方が良いと考えます。
(アレキサンドライト、Ndヤグなど)

機種名・メーカー名の記載

閲覧者からすると一番良いのは
適切な分類をした上で
機種名・メーカー名まで記載があることです。

例えば、肝斑のトーニング治療では
Qスイッチヤグレーザーが使用されていますが
どのような機種で施術するか重視されるので
機種名は無視できません。

また、フラクショナル炭酸ガスレーザーによる
ニキビ痕治療が流行した当時
ブリッジセラピーやエコツーの他に
どこのメーカーのものかも分からない機種を
導入しているクリニックがありました。

精密機器なので、メーカーによる信用も
重要な基準になってきます。

注意すべき表現方法:最新

「最新の」という表現をよく見かけますが
いつの時点で最新なのかが不明なら
使うべきではないでしょう。

何年何月に発売された(治療が開始された)とか
○○という機種に比べたら
新しいなどの表現が良いでしょう。

注意すべき表現方法:次世代

これもよくみかけますが
同一メーカーの場合に限って
使用するべきと考えます。
(バージョンアップとしての意味に限定)

例えば、フォトフェイシャルなら
フォトフェイシャルファースト、M22。
サーマクールなら
サーマクールNXT、サーマクールCPTなど。

他のメーカーよりも優れていると主張したいなら
単純に「次世代の」とか使わずに
1つ1つどこが優れているか
説明すればよいだけです。

他のメーカーが築き上げてきた土台を
そのまま横取りするのはよくないですね。

注意すべき表現方法:一番

美容皮膚科ナビでは
その時点でということが明らかで
比較となっている対象も明らかで
優れていると思う根拠が示されているのであれば
「一番の」という表現もありだと考えます。

例えば、複数の機器や治療方法を
実際に試して比較検討した結果
これが一番だったというデータは
非常に参考になります。
その先生個人の見解だったり
そのクリニックだけのデータだとしてもです。

優れていると思う根拠を出して
他の先生から反論できる形にしておけば
より議論が深まり進化していくものと考えます。

仮に「一番の」という表現を使わなくても
多くの先生は、自分のところの機器や
治療方法が一番良いと思って
ホームページなどの解説をしてるので
どちらでも同じかなと。

但し、機器や治療方法ではなく
腕前が一番という表現は避けるべきでしょう。
美容の分野ではドクター側だけの要素で
優劣は判断できないからです。
患者さんの満足度が大きな要素となっています。

だからといって
患者満足度1位などの表現は避けましょう。
今では、やらせが多いと思われていますから。

あと、自分でゴッドハンドとか平気で
言っちゃうようなところは問題外です。

注意すべき表現方法:オーバーな表現1

例えば、リフトアップという表現があります。
以前は、多くの美容機器の効果として
使われてきましたが
フェイスリフト手術と同じような
リフトアップだと言ってしまうと
それはオーバーな表現となります。

最近は、リフティング、リフトアップという表現は減り
タイトニングという表現が増えています。
また、リフトアップと使う場合でも
その限度を示すところが増えてきています。

注意すべき表現方法:オーバーな表現2

例えば、ニキビ跡治療で
治療をすれば、ツルツルの肌になると
効果を主張することがあります。

フラクセルが日本に登場した当時は
そのような表現が多かったことを記憶しています。
外国の症例写真をそのまま使い
綺麗にニキビ跡を治せるとしていました。

フラクショナル治療が開始されたばかりとはいえ
かなりオーバーな表現だったと思います。
現在では、フラクショナル治療の症例も増え
効果の限度を示すことのできるクリニックが
増えてきています。

【補足】
2017年時点であれば
ピコレーザーに関する表現には注意が必要です。
日本での導入が徐々に増えてきたという段階ですから
海外でのデータはあっても日本人での症例は少ないはずです。
学会で発表されている先生なら、まだ分かりますが
導入したばかりのクリニックは症例少ないですよね。
そのようなクリニックによるオーバーな表現が目立ちます。

注意すべき表現方法:オーバーな表現3

再生医療という言葉には注意が必要です。
何をもって再生医療というのか
曖昧な部分があります。

一般の認識では
臓器を再生するような治療を
再生医療と捉えているようなので
細胞を使用するというだけで
安易に再生医療と言わないほうが
いいかもしれません。

【補足】
その後、これに関連する法律が出来たので
安易に再生医療と言えなくなりました。

オーバーな表現は損をする

オーバーな表現をして患者さんを一時的に
集めることができても
最終的には評判を落とすだけです。

治療効果の限度を適切に示せることが
トラブルを少なくすることにつながります。

注意すべき表現方法:商標登録

美容治療の名称には
機種名や製品名が使われる場合と
施術名が使われる場合があります。

機種名や製品名は、
それぞれ独自に存在していますが
必ずしも、その名称から
どんな治療ができるのか
どんな効果が期待できるのか等が
伝わらないことがあります。

そこで、一般の方にも分かりやすい
施術名称を考えて宣伝していくことがあります。

以下、商標登録が問題になる具体例を
いくつか紹介しておきます。

商標登録:フォトフェイシャル

フォトフェイシャルは
ルミナス社の機器を用いた
光照射治療の名称です。

他の会社の光照射機器では
フォトフェイシャルという名称は使えません。

10年くらい前には他社機種でも
フォトフェイシャルだと宣伝する
クリニックもありましたが
最近は、ほとんどありません。

【補足】
最近、また増えてるかも。

商標登録:レーザートーニング

最近では、レーザートーニングがあります。
これはJMEC社が扱うメドライト機種による
肝斑治療の名称です。

他社のレーザー機種では
レーザートーニングという名称は使えません。

他社の機種では
ルートロトーニングとか
スタックトーニング等の
名称が使われています。

商標登録:ボトックス

これは治療名ではなく
製品名が対象になっています。

ボトックスというのは
アラガン社のボツリヌストキシン製品をいいますが
一般には、注射によるシワ治療の名称と認識されています。

ここでも商標登録のルールは守るべきですが
ここまで一般的な意味が浸透してしまうと
説明の便宜上、使わざるを得ないかなと思います。

もしもアラガン社以外の製品を使用していて
ボトックスという言葉を使うなら
正しくはアラガン社製品をいいますと
一文入れておきましょう。
そして製品名も記載しましょう。

逆に、アラガン社の製品を使っている場合でも
単にボトックスを使用と書くのではなく
アラガン社のボトックスと書いておくと
閲覧者に確実に情報を伝えることができます。

商標登録:まとめ

このように商標登録が絡むと面倒です。
解説しなければならないことが増えます。

商標登録は絶対に必要なものですが
マイナス面もあるかなと思っています。
流行しそうな治療が出てきた時に
メーカーごとに違う名称になっていたら
一般に広く伝わる前に
力が分散してしまいます。

症例写真

美容皮膚科ナビでは
美容クリニックがホームページで
症例写真を出すことは
非常に有用なことだと考えています。

特に美容外科手術については
症例写真がホームページにあることで
カウンセリングの段階ではなく
自宅で冷静に症例写真から
どのような手術になりそうか
判断することができます。
希望のイメージ、結果のイメージ。

特に、途中経過の写真や
ダウンタイム時の写真等があると
より具体的にイメージできます。

症例写真の撮影条件

術前と術後の写真は
同一条件でないと価値が下がります。

背景・照明・撮影角度・撮影距離・すっぴん等が
同一条件であるクリニックの症例写真を重視します。

症例写真を見る際の注意点(受診者側)

症例写真が1つしかない場合には
いわゆるチャンピオンデータの可能性があります。

美容皮膚治療の場合、
微妙な変化しか生じないことが多く
一番結果の良かったデータを掲載し
平均はもっと変化がないことも。

ダウンタイムの写真については
軽い症状が掲載されていることもあります。
ダウンタイムについては
基本、長めに考えておくとよいでしょう。

メーカー提供の症例写真

どこで施術したものか不明な症例写真を
掲載しているクリニックをたまに見かけます。
導入してからの期間が短い場合には
メーカーが用意した症例写真は仕方ないですが
その場合には、「メーカー提供」など
一文加えておくのがよいでしょう。

症例写真が有効な場合

最近、うちは独自の設定で施術していると
アピールするクリニックがあります。

メーカーのマニュアル通りではなく
独自に工夫しているというアピールです。

美容機器のほとんどが海外製マシーンであり
メーカーの推奨する設定が
日本人に合っていない場合も考えられるので
その事自体は良いことだと思います。

しかし、その独自の工夫によって
どれだけ良い結果につながったかについては
アピールしないクリニックが多いです。

企業秘密なのか、それとも
たいして結果に変化がないからなのか不明ですが
独自の設定をアピールするなら
独自の結果もアピールしていただきたいと思います。

その意味で、症例写真は有効です。

複数院のホームページ

複数院営業していながら
ホームページが1つしかない場合があります。

全ての院で全く同じ治療が出来ていれば
何も問題がありませんが
実際には異なっていることもあります。

例えば、美容機器は高いものだと
1千万円以上するため
全ての院に導入されていない場合があります。

この場合に、どこの院に導入されているか
ホームページから判断できなければ
閲覧者は直接問い合わせるしかありません。

もし問い合わせの結果
近くの院に目的の機器が無かったら
それなら最初からその院には無いと
書いておいてよとなります。
不親切ですよね。

どの院に導入されているか不明な場合は
美容皮膚科ナビでも情報の正確性に
自信が持てないので扱いは悪くなります。
(掲載しないこともあり)

【補足】
複数院営業している場合には
本来、個別のURLがあった方がいいですが
個別のURLが存在しているものの
クリニック名・医師名だけ違っていて
それ以外の内容は、同一の場合があります。
美容皮膚科ナビでは
このようなクリニックの扱いは悪くなります。

複数のサイト作成

複数のホームページを作っている
クリニックをみかけます。

これは美容クリニックに特に多いです。
例えば、痩身治療について
新しいドメインを取得し
専用サイトを作る場合です。

1つ、2つであればいいですが
中には美容治療ごとに専用サイトを
作っているところもあります。
もうこうなると必死すぎて引きますね。

専用サイトを作る背景としては
検索結果の順位対策が多いと思いますが
必ずしも上位にいくわけではありませんよ。

また、閲覧者の立場からすると
欲しい情報に1クリックでたどり着けるところを
2クリック、3クリックかかってしまうと
「なんだかな~」となります。

閲覧者・利用者目線で
ホームページを作成することは大切です。

美容皮膚科ナビでは
専用サイト作りを推奨しないので
掲載しないこともあります。

院長名の記載

たまに誰が院長なのか不明な
美容クリニックのホームページを見かけます。

美容外科手術では誰が担当するかが
非常に重要になってきます。

なお、今後、美容皮膚科ナビでも
院長名が把握できない場合には
掲載しない方向に進みます。

経歴の記載

やはり経歴の記載もあったほうが
良いでしょう。

医師になり、どこの病院・クリニックで
どんな経験を積んできたかは
興味のあるところです。

資格の記載

資格については、取得の難易度が
一般の閲覧者には分かりにくいので
なんでも記載すればよいとはなりません。

アピールしたいのであれば
資格取得の難しさも記載することで
より正しい情報を伝えることになります。

美容皮膚科ナビでも
重要と思われる資格については
取り上げていくことを検討しています。

出資について

これは非常に判断が難しいので
ガイドラインとして重視することは
ないですが、一応あげておきます。

美容クリニックではよくあることですが
ある日、当然、院長が変わることがあります。
チェーン展開しているクリニックなら
普通のことですが
チェーンでなくてもよくあります。

複数ドクター

週に2、3日しか勤務しないドクターが
複数在籍し診療している
美容クリニックもあるようです。

バイトの集団という印象あり。

問題点が指摘された治療について

美容治療の中には
多くのドクターが問題点を
指摘しているものが存在しています。

そのような美容治療を行う場合には
問題点への反論が無い限り
美容皮膚科ナビの掲載で
不利になることがあります。

PDFファイル

今でもPDFファイルを利用している
美容クリニックを見かけますが
閲覧者の立場に立てば
使わないでもらいたいですよね。

スマートホンで見る人が増えています。
多くの人に見てもらいたいと思うなら
テキストで軽いファイルが良いでしょう。
(2013年スマホのPDF対応はかなり進歩しましたが)

ガイドラインの反映

上記のガイドラインに沿う美容クリニックは
美容皮膚科ナビと相性がよく
有利な掲載になることがあるでしょう。

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