たるみ・リフトアップ
2010年9月の時点において
美容皮膚科・美容外科では様々な
たるみリフトアップ機器治療が行われています。
とりあえずは、現時点での
まとめをしておきたいと思います。
新しい情報が入ってきたら
随時、修正・追加していきます。
美容機器たるみ・リフトアップのスタート地点
たるみ・リフトアップ治療を理解するスタートとして
覚えておくべきことが1点あります。
それは、皮膚の深部に熱刺激を加えることができれば
たるみリフトアップに有効な結果が出やすいという点です。
ここから考えていくと理解しやすいと思います。
【補足】
深部に熱を与えるといっても
じゃあ、何度くらいの温度が適切なのでしょうか?
この点は明確な答えが出ていない段階と思いますが
その視点からも検討する必要があると思います。
皮膚の深部に熱刺激を加える手段は何か?
次に、手段を見ます。
どのように分類したらよいのか
非常に難しいのですが
以下のように分けて手段を考えます。
1:シミ、赤ら顔、脱毛で使われる機器
2:赤外線の熱を利用する機器
3:高周波機器
4:超音波機器
シミ、赤ら顔、脱毛で使われる機器
波長が500~1100nmくらいの美容機器が対象です。
代表的な機種としては
Qスイッチ・ルビーレーザー(694nm)
ロングパルス・Ndヤグレーザー(1064nm)
フォトフェイシャル(560nm~1200nm)
ライムライト(520nm~1100nm)
これくらいの波長は
メラニン色や赤色などに良く反応するので
主にシミ治療、毛細血管治療、脱毛に
使われています。
もしこれらの機器で
皮膚の深部まで熱を与えようとすれば
熱が深く届く前に
皮膚表面にダメージが生じる(吸収される)ことになります。
従って、シミ、赤ら顔、脱毛で使われる機器は
ほとんどリフトアップ治療で使われていません。
【補足】
ロングパルス・Ndヤグレーザーを
リフトアップメニューに入れている
クリニックもあります。
赤外線の熱を利用する機器
リフトアップに使われる赤外線機器は
皮膚表面へのダメージは弱いです。
波長の点で皮膚表面の色に反応しにくいし
パルス幅も長いと思われます。
スポットサイズも大きめです。
そこで赤外線機器は
表面にダメージを与えることなく
皮膚深部まで熱が届けることが可能といえます。
代表的な機種としては
タイタンがあります。
高周波(RF)リフト機器
高周波は色に反応するわけではないので
皮膚表面にダメージを与えることなく
皮膚深部まで熱が届けることが可能といえます。
但し、全ての高周波美容機器が
皮膚深部まで熱を届けることが
できるわけではありません。
高周波による美容機器を見る場合には
それがバイポーラ方式なのか
モノポーラ(ユニポーラ)方式なのかを
確認しておくとよいでしょう。
詳細はここでは書きませんが
モノポーラの方が熱が深く届くといわれています。
イメージでいうなら
モノポーラは照射面から熱が下に向かい
バイポーラは照射面から熱が横に向かう感じです。
モノポーラの高周波機器としては
サーマクールやテノール等があります。
高周波+赤外線リフト機器
高周波+赤外線の機種としては
リファームやアンチラックス等があります。
この場合にも高周波については
モノポーラかバイポーラを確認します。
超音波リフト機器
超音波も、色に反応しないので
皮膚表面にダメージを与えることなく
皮膚深部に熱を届けることが可能といえます。
超音波は、比較的新しい手段です。
超音波リフトアップ機器としては
ウルセラシステムがあります。
皮膚内部に与える衝撃度
熱が皮膚深部に届く手段を理解したら
次に、皮膚内部に与える衝撃度を考えます。
熱が皮膚深部に届く機器を実際の効果から考えると
肌内部に与える衝撃の強さとリフトアップの効果は
ある程度の強度までは比例すると言ってよいかもしれません。
(衝撃が強すぎると逆にマイナス)
衝撃度大の治療としては
サーマクール、ウルセラシステム
衝撃度中の治療としては
タイタン
衝撃度小の治療としては
テノール、ラディエイジ、インディバ
高周波の衝撃度
サーマクールとテノールは
ともにモノポーラ高周波を使用する機器ですが
熱の加え方、つまり、肌内部への衝撃度が
全然違っています。
それが、リフトアップ効果の差として出ています。
【補足1:一定温度くるくる施術】
一定の温度を保ちつつ
くるくる回しながら施術するタイプの機器。
このタイプの機器は
1クールに複数回施術することが前提の機器で
1回あたりの衝撃度は小さいといえます。
テノールはこのタイプになります。
たるみリフトアップ改善というよりは
メンテナンスとしての効果が期待されています。
【補足2:照射型施術】
照射施術タイプの機器。
モノポーラの照射型がサーマクールになります。
基本1クール1回施術の機器となります。
1回あたりの衝撃度は大きいです。
【補足3:衝撃度の改善】
従来は、衝撃度の強さは治療の痛みを
基準にして考えればよかったのですが
サーマクールCPTのように
衝撃度は大きいものの
痛みを少なくした治療が出てきています。
従って、痛みの強さだけでは
衝撃度の大きさを判断できなくなってきています。
リフトアップという言葉の使われ方
すごく大事なことなのですが
「リフトアップ」という言葉は
治療手段によって意味が違っています。
フェイスリフト手術や糸リフト手術では
垂れ下がったものを引き上げることを
治療のゴールとしている「リフトアップ」です。
ここで説明した美容機器による治療では
顔が引き締まって若く見えるとか
予防的な意味を込めての「リフトアップ」です。
世間一般が想像するリフトアップ効果とは
かけ離れているので注意が必要です。
このページで解説しているのも
もちろん、後者の意味でのリフトアップです。
予防や現状維持について
今後は、医療機関を利用した
予防・現状維持がより重視されていくはずです。
(肌、髪、スタイルなど)
顔の現状維持を考えた場合
私が重視する順番は
1:スキンケア
2:注入
3:導入
4:美容機器
美容機器の優先順位は低いです。
先にやるべきことが多いと思っています。
掲載最安値(通常料金)
たるみ・リフトアップ系機器の
掲載最安値を紹介します。
ウルセラ系の掲載最安値
ウルトラフォーマー3 650照射:3万2800円(税込)
ハイフシャワー 320照射:2万3000円(税込)
ウルトラセルQプラス 400照射:3万5000円(税込)
リニアファーム 400照射:2万3800円(税込)
知名度ではウルセラがダントツ。
それ以外はウルセラを真似た機種ですが
バージョンアップして性能を上げてきています。
ハイフシャワーとベロハイフは
マイルドなハイフ機種となります。
サーマクール系の掲載最安値
サーマクール
CPT400照射:8万3600円(税込)
FLX300照射:15万8000円(税込)
FLX600照射:16万5000円(税込)
知名度ではサーマクールがダントツ。
イントラジェンはサーマクールを真似た機種となります。
アルテミス・シェイプはバイポーラだけでなく、スタンプ式のモノポーラが可能です。
サーミタイトは、皮膚にカニューレを差し込んで皮膚内部から高周波を照射します。
弱めの高周波機種の掲載最安値
この中ではエンディメッドPROが増えてきています。
その他、テノールは、ウルトラアクセントが可能なら施術可能なので導入数は多いです。
針・フラクショナル系機種の掲載最安値
マドンナリフト 目の上:5500円、目の上下:8800円(税込)
イントラセル 全顔(針有り):10万円
イントラセル 全顔(針無しSRR):3万円
マドンナリフトはCO2フラクショナルです。
スカーレットRF、インフィニ、イントラセルは
高周波針のフラクショナルです。
eマトリックスは高周波のフラクショナルです。
その他機種の掲載最安値
スマイルリフトは、
Erヤグレーザー(2940nm)を口腔内から照射。
タイタンは、近赤外線照射。
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