刺青除去を受ける前に知っておきたいこと

このページでは
刺青除去クリニック選びのポイントを
紹介しています。

治療を受ける前の
参考にしてみてください。

基礎知識

まず、前提として以下のことを
覚えておいてください。

レーザーによる刺青除去については
黒や紺の単色刺青の場合には
適切なレーザーを使用すれば
綺麗に取れることが多いです。
レーザーの基本波長ともいえる
ルビー、アレキ、ヤグは
黒や紺によく反応するからです。

一方、カラー刺青の場合には
綺麗に取れる確率が下がります。

カラー刺青の場合には
それぞれの色に良く反応する波長を
揃える必要があり、
しかも、ある程度強めの照射が
必要となるからです。
現在、この機種なら高確率で
カラー刺青が綺麗に取れると
言い切れる機種は存在していません。

なお、ピコレーザーについてですが
発売当初は、アレキやヤグなどの
基本的な波長のみで
カラー刺青は綺麗に取れると
言われていました。

しかし、発売から数年経った現在では
全ての症例で綺麗に取れておらず
やはり、ピコレーザーになっても
カラー刺青の場合には
ルビー、アレキ、ヤグだけでなく
それぞれの色に適した波長を
揃えた方がよさそうだとなってきました。

各メーカーがオプションとして
カラー刺青用の波長を
最近出してきていることが
それを物語っています。

日本の現状ですが
現時点では(2016.7)、
カラー刺青用のオプション波長を
導入しているクリニックはありません。

現在、ピコレーザーを導入した
クリニックの中には
全カラ―の刺青除去に対応との
宣伝もみかけますが
それは間違いだと思ってください。

当初メーカーが言っていたことを
自分で検証もせずに、そのまま
発言しているだけですから。

ポイント1:複数の治療手段

刺青除去の方法は
大きく以下の4つがあります。

1.レーザーによる除去
2.メス切除縫合
3.剥削法による除去
4.皮膚移植

受診者の事情はいろいろです。
とにかく綺麗な仕上がりを優先、
とにかく治療期間の短さを優先、
とにかく安いことを優先等。

このような受診者の事情からしても
複数の治療手段を持つクリニックが
有利になります。

また、綺麗な仕上がりを優先する場合は
一般的には、レーザーが優れていますが
刺青の部位や刺青の状態によっては
メス切除縫合の方が優れていることもあります。

レーザー刺青除去のみのクリニックは
レーザーしか選択肢を示せません。
当然、レーザーをやりましょうとなります。

レーザーによる刺青除去だけでなく
メス切除縫合も可能なら
選択肢が広がります。

この刺青なら術後の切開線も
目立たないと思うし、
治療期間が短く料金も安くなる
メス切除縫合にしましょうと
提案してくれることも。

ちなみに剥削法や植皮ですが
これは、料金も高いし
術後も目立つのでおすすめはしません。

なので、少なくとも
レーザーとメス切除縫合の
2つの方法が可能なクリニックを
まず検討候補に入れるとよいでしょう。

補足:
範囲が狭いなら
剥削法も充分に検討候補です。

ポイント2:レーザーの機種

できればレーザーで除去したいと
考えている人が多いと思います。

しかし、刺青除去で使用されている
レーザー機種については
各クリニックによって違っています。
その性能はピンキリです。

例えば、ハイパワーな機種を使えば
5回で綺麗になる刺青でも
低パワーな機種ならば
20回やっても綺麗にならないことも。

問題なのは、レーザー治療する医師が
正しく情報を伝えてこなかった点です。

うちは低パワーのレーザーだから
治療回数かかるけどいいですか?と
カウンセリングの段階で言うべきですが
言うわけないですよね。
お客さん逃げてしまうので。

そこで、レーザーの性能については
治療を受ける各自で最低限のことを
学んでおいてください。
その上で、どの機種がよいかを考え
クリニックを選ぶようにしてください。

このレーザーの知識がないと
ピコレーザーの現状も理解できません。
(次に説明します)

以下のリンク先が、刺青除去に必要な
レーザーの性能に詳しいので
最低限の知識として頭に入れておいてください。

刺青除去に必要なレーザーの性能

ポイント3:カラー刺青とピコレーザーについて

まず、前述のように
カラー刺青については
オプションを使った方が有利になります。

今、注目するとすれば
ピコウェイのオプションとして出る
785nmの波長ですね。
今年の秋には日本に入りそうです。
パルス幅は300psとなっていて
現時点では(2016.7)、最速ピコです。

あと、エンライトンですが
こちらもオプションを出すとの
噂があります。

カラー刺青の除去を考えている人は
各メーカーの出すオプションが
日本に導入されるのを待つのが
いいかもしれません。

ただ、このオプションについても
本当に綺麗に除去できるかは
数年後の結果を見てからでないと
判断できない点は注意してください。

ポイント4:黒や紺の単色刺青とピコレーザーについて

次に、黒・紺単色の刺青ですが
ハイパワーなQスイッチと比べると
こちらも当初の評判ほどは
治療回数が減ってるように思えません。

これは推測になりますが
治療回数が大幅に減るとした
その比較対象についてですが
もしかしてハイパワーを出せない
1000mj以下のQスイッチレーザーが
比較対象だったのでは?

このあたりの状況についても
各自で調べた上で納得して
クリニックを選んでください。

ポイント5:ノウハウが蓄積されているか

刺青除去は強い痛みを伴うので
痛み対策はしっかりされているか
術後の管理はしっかりされているかも
重要となります。

これらのノウハウの蓄積も
クリニック選びの基準に
入れると良いでしょう。

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